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子どもの成績が伸びない時にやるべき親のサポート

この記事は、子どもの成績を上げるために親ができるサポートについて、多くの子どもたちを教えてきた経験を元にお伝えするものです。

理解できる脳の状態を作ることが何よりも大切

成績が上がらないのは理解力・記憶力が頭打ちのサイン

成績を上げるためのアドバイスに、様々な取り組みや、親の関わり方などがあると思いますが、私は一番大事な根幹である、
「理解できる脳の状態を作る」
ことなくして、大きい成果は得られないと明言します。

もともと十分に働く脳を持っている場合は、ちょっとしたきっかけでスルスルと伸びていきますが、そうでない場合、たとえば虚弱体質な子に、どんなにマラソンの極意を教えたり練習をさせたりしたところで、タイムが伸びないばかりか、最後まで走り切れない・どんどん心と体を消耗させていく、といった事態に陥るのと同じで、やり方を変えたり、勉強だけやらせても、成績は上がりません。

しつけや接し方では決して改善できない根本理由

少々極端な例にはなりますが、最近ニュースになっている、闇サイトで知り合った少年たちの強盗事件などがありますよね。
彼らがなぜ、普通だったら容易に想像がつきそうな先のことまで見通すことができないのか。

「物の形を正しく脳が認識できない」

といった特性が脳にあることが非常に大きく影響を及ぼしていると考えられます。
簡単な言葉で説明するなら、「この世界のことを正しく理解できない脳」の状態になっている、ということです。

幼児の頃、自分では頑張って書いているつもりなのに鏡文字になっているといったご経験のある方は、それと似ているといったら何となく想像がつくでしょうか。

下記の本などを読むと非常にわかりやすいと思います。
お手本通りに書いたつもりの図が、逆になっていたり、違う形になっていたり…自分自身への認識も含めて、様々なことへの理解が歪んでいるのです。

そうしたことが明らかになって、
「これは、説教したり、頑張らせたりしても無駄だ…」
ということが、関係者にようやくわかるのです。大きな衝撃とともに。

視覚視機能とも関係がある

実は、発達障害(神経発達症)の症状を持つ子にも言えることで、空間認識が弱かったり、四角形を見せて書かせると丸みを帯びた三角形になってしまったり、漢字の一部分しか認識できなかったり、十数行離れた行を右目と左目で同時に読んでいたりします。

これは、両目から入る情報をうまく脳内で統合できないために起こるのですが、実は発達障害の症状など出ていない子でも、かなりの割合でこうした状況下にあります。
事実、子ども研を通して百名近くの方々が検査をされましたが、保護者の方も含めて、自分では全く問題がないと思っていた方々のほとんどが、視覚視機能に何らかの問題がありました。

こうした場合、読み間違いや読み飛ばし、誤認などが頻繁に起こり、ミスも出ますし、回答までに時間がかかったりもします。

これは特別なメガネ=視覚視機能調整を目的としたメガネを作ることで、個人差はありますが、かなり調整が可能です。
そのメガネをかけてみて、初めて

「生まれて初めて、頭が丸く見えた」
「葉っぱが二次元の絵ではなく、立体感のある植物として見えた」
「中央分離帯が、道路とは違う高さだと初めてわかった」

などといった感想を多くいただきました。

子どもの発達デザイン研究所では、人生が変わるメガネ 松本康先生をお勧めしています。

頭のいい子の土台作りは妊娠中・出産時から始まっていた

脳の材料の良し悪しは能力に直結

遺伝的な要素ももちろんあると思いますが、実験では、
「お母さんのお腹の中で育つ過程において、特に初期の頃に、脳の材料となる良質な油(オメガ3、n-3系と呼ばれる脂質。DHAやEPA、α-リノレン酸のこと)を摂取しないと、正常な発達が阻害されることが分かっています。

食生活や食事に対する親の意識の違いは、子どもの人生に大きく影響するということですね。(※文末に詳細を記載)

3歳までに形成される腸内細菌叢にも左右される

また、お母さんからどのような腸内細菌をもらいうけるかによっても、性格、体質、運動能力などが影響を受けることもわかりつつあります。
発達障害の症状も、かなり関連があるらしいということで、現在研究が進んでいます。

抗生物質などの投与や偏った食生活により、カンジダ菌が腸内に増殖している状態だと、カンジダ菌が産生する物質によって、集中できない、ボーっとする、慢性の頭痛や疲労などが起こります。

食生活改善や漢方薬などで改善できるケースも多いので、ぜひ他の記事なども合わせてご参照ください。
記事:発達障害の症状改善と腸内細菌

今からでも可能な子どもの能力UPのためにできること

親自身も含めた食生活改善

手のかかる子や、発達障害(神経発達症)、不登校、強迫神経症、夫婦間の不仲(夫または妻どちらかに発達障害の傾向があることも多い)などで長く苦しんできた方、とりわけ妊娠・出産も経て疲労困憊している母親は、人生そのものに疲れきっていて、どうせあれをやってもだめ、これをやってもだめ、と
「できない前提」
でいらっしゃることが多いものです。

ですが、実はこれも、親自身が食生活改善を行うことで、思考が柔軟になり、疲れにくい体になり、性格が穏やかになったり、前向きになったりもするのです。

家族で取り組むことで家庭の雰囲気も変わるため、子どもの能力UPの効果がより出やすくなります。
脳が柔軟でないと、どうしても「できていない所」に目がいきがちだったり、イライラしやすかったり、マイナス思考が続いたりします。これらが改善されるのです。

子どもは、早ければ3か月後くらいから、変化が見られるようになってきます。

妊娠中に形成された土台そのものを大きく変えることはできないのかもしれませんが、だからといって今更やっても無駄、ということには決してなりません。

・ボーっとしている
・記憶力が弱い
・ミスが多い
・集中力が続かない

といったことは改善できます。

子どもが既に中学生・高校生になって、親の言うことをきかないから無理、という方もいらっしゃいますが、そういう方には、下記のような客観的検査を元に、クリニックでの指導を受けることをお勧めしています。
案外、客観的な視点というのは、伝わることが多いものです。

理解度UPに必要な検査

視覚視機能を検査する

成績が伸び悩んでいるケースは、問題なさそうだと思っても、簡易検査(無料)は一度受けてみる価値があると思います。
先述の、松本先生のサロンにお問い合わせしてみて下さい。

TMS治療

脳の血流を改善でき、結果として記憶力や理解力が向上した事例が、子ども研を通して関わって下さったお子さんたちにも多くあります。
詳細はこちらの記事でご紹介していますので、ご参照下さい。

TMS治療と学力UP・発達障害症状の改善について

小・中学生の間は、塾任せにせず可能な限りサポートしてあげる

子どもの能力はもちろんのこと、通っている塾の頻度・レベル・宿題量によっても異なりますし、親の仕事や体力、学力、教え方の得手不得手などといったことも関係してくるので、これが良い、といった明確なものはないと思います。

しかしながら、もともと自力でガンガン勉強できて、成果を出せる子というのは、成績が伸びないといったお悩みもほとんどなく、相性の良い家庭教師や塾、独自で見つけた勉強法などによって、勝手に伸びていきます。こうした子に対して親が出来ることは、信頼して見守ること、情報を与えるといったことでしょう。

そうではない場合、たとえそれが偏差値30台であっても、60台であっても、親が温かい気持ちで丁寧にサポートしてあげている子とそうでない子には、やはり差が生まれているように感じています。
良い、悪いではなく、おそらく今の子どもたちにとっては、それが必要な時代なのかなという印象です。

・家庭での時間割を作る(余裕を持った時間割。25分勉強をしたら35分休憩くらいで良い。)
・十分な休息を与える(勉強は時間ではなく効率)
・・・上記時間割を作ることで、リズムができ、子どもが勉強していない姿を見て親がイライラすることも減ります
・「〇〇しなさい」ではなく、本人に意思確認をしたり決定させたり責任を持たせる
(できなかったことについては、なぜできなかったのか、どうすればよいかを考えさせて言わせる)
・毎日のニュースについて話し合う
・1教科でも良いので、親が見てあげる
(マルつけをしてあげ、出来なかったところだけ残し、後日やり直してできたら捨てる)

などといったことは大変おすすめです。

特に、ニュースなどについて意見交換をするような家庭での毎日の会話は、学力に大きいプラスの影響を与えますので、ぜひ取り入れてみて下さい。

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※参考文献等

マウスの実験で、妊娠している親が、n-3系の脂肪酸摂取量が少なく、n-6系の脂肪酸摂取量が多い場合に、胎仔(たいし:動物のお腹にいる赤ちゃん)の大脳皮質の原基(これから様々な役割に分かれていく途中段階の細胞群)の発達が阻害されることがわかっています。
また、ノルウェーにあるオスロ大学での研究により、ADHD(注意欠陥多動性障害)の症状を示すラットを使った実験で、n-3系の脂肪酸摂取量を増やした結果、脳での神経伝達がスムーズになり、ADHDの症状が改善されたというデータが得られています。
これ以外の様々な実験結果からも、妊娠中の母親、および生まれてからの子どもが、特定の脂肪酸を適切な割合で十分摂取することと、発達障害の予防・改善には深い関係があることがわかってきています。

参考文献
杏林予防医学研究所上級テキスト
多価不飽和脂肪酸の大脳新皮質形成における役割
ω3系脂肪酸の脳機能への影響と周産期(妊娠期,授乳期)での重要性現代の「油断大敵」を考える

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