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不登校・神経発達症

TMS治療と学力UP・発達障害症状の改善について

この記事は、どうしても学力が上がらない、色々やってみたけど発達障害の症状がなかなか改善しない方に、TMS治療を受けるとどんな変化があるのか、といったことをお伝えする内容です。

TMS治療についての基本的な説明

TMS治療とはどんな治療法?

TMSとは、(Transcranial Magnetic Stimulation:経頭蓋磁気刺激法)の略です。
コイルを頭に当てて、磁気による刺激を行います。主に神経細胞の軸索が刺激され、それよって脳の血流が良くなり、様々な症状が改善されるというものだそうです。

もともと、アメリカで認可された治療法でしたが、薬物療法に反応しないうつ病への新規治療法として、日本でも2019年に保険が適用されるようになりました。

薬物による治療のような副作用が出ないということで、近年、注目を浴びているようです。
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TMS治療の回数や費用は?

クリニックや、個々人の状況によっても違いはあるようですが、効果がみられるまでの回数は概ね20~40回前後、期間も2~6カ月前後程度のようです。

費用も、クリニックごとに若干異なりますが、30回前後で40~60万円前後のところが多いようです。
(保険適用になりましたが、成人・うつ病が対象とのことなので、現段階では、子どもの発達障害は保険適用外のようです。詳細は直接、ご相談したいクリニックにお問合せするのが良いと思います。)

痛みなどについて

実際に受けた方のお話を聞くと、

「やってもらっている間はなんだか凝りがほぐされている感じで気持ちいい」
「つい眠ってしまうくらい心地よい」

といった”気持ちいい派”と、

「輪ゴムでパチンとはじかれた感じ」
「我慢できないほどではないが、気持ちいいという感じではなく、やはりちょっと痛い」
「頭が痛くなる」

という”痛い派”に別れている印象です。部位にもよるのかもしれません。
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子どもや発達障害へのTMS治療についての見解

日本ではまだ歴史が浅いこと、もともとは大人のうつの治療に用いられていたことから、子どもに対する治療の安全性や発達障害への治療の効果について、賛否両論あるようです。

こうした中、ある生徒のお母様がお子さんの治療の経緯と成果を、子どもの発達デザイン研究所で開催している親の会にてシェアして下さったことから、藁をもつかむという気持ちで、数名の方が早速治療を受けられました。

時折、ご相談もいただくので、現在わかっていることについて、”子どもの発達デザイン研究所 国語塾の講師という立場”で客観的にお伝えしたいと思います。

実際に治療を受けた生徒たちの変化

集中力・理解力などが向上

私の国語塾では、約10名がこの治療を受けました(保護者様や、通塾せずご相談のみの方を含めるともう少し人数がいます)。

どの生徒も、もともと発達障害と診断され、食生活改善を長く(少なくとも3年以上)懸命に続けてこられたにも関わらず、下記のような同じ症状が共通してみられました。

TMS治療を受ける前
「ワーキングメモリ―が弱く、前回の授業の内容だけでなく25分の授業中であっても、数分前に指示したことを覚えていることが難しい」
「自分の気持ちを言葉に出して説明することが難しく、質問への返事がないか、あっても”わかりません””忘れました”がほとんど」
「頭がぼーっとしており、質問後、間をおいてから”もう一度言ってください”などということが非常に多い」
「上記のような症状のため、3カ月かかってもほとんど授業内容が進まない状況」

多くの方が食生活改善をすることで、発達障害の諸症状も改善していくのですが、中にはあまり大きい改善が見られないケースもあります。
腸が弱かったり、腸内細菌叢のバランスがなかなか安定しなかったりし、解毒や栄養摂取が効率的に進まないようです。

こうした生徒(小6~中3)たちの概ね6カ月程度の治療を終えた状況ですが、ほとんどの子に、治療前とは別人とも思えるほど、下記のような変化がありました。
(いずれも治療後2年未満 現在経過観察中)

TMS治療を受けた後
「表情が明るくなった」
「理解力が上がり、一度の指示で理解できることが多くなった」
「記憶力が上がり、前回の授業内容も覚えていられるようになった」
「受け答えがハキハキし、回答までの時間も迅速になった」

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ちなみに、ご家庭では、

・自分を責めることが少し減っている
・会話が前より少しスムーズ
・傘をたたむことを何度教えてもぐちゃぐちゃになってしまっていたが、やっとやっとクルクルスルスルと綺麗にたためるようになった
・跳び箱の6段を初めて飛べた
・衝動的に人に暴力をふるうところが減った
・言葉がもんもんと頭の中でぐるぐるしていたものが、口に出して言い始めてきている
・周囲から明るくなったねと言われるようになった

などといった効果がみられているようです。

食生活を意識しないと逆戻り

しかしながら、せっかく良い治療効果が表れていても、

・コンビニでの買い食いや、清涼飲料水を飲んだりお菓子を食べたりしてしまう
・夜更かしをする
・休日はスマホやタブレットにほとんど夢中
・湯船にしっかり浸かって体を温めることをしない

などの食生活を送ってしまうと、2カ月を待たず完全に元の状態に逆戻り、といったこともありました。

自宅でできる方法でTMS治療と同じような効果が出たケース

反対に、遠方にお住まいで、近所にTMS治療を行っている病院がなく、受験まで時間もない、といった生徒に対し、下記アドバイスを守ってもらったところ、2カ月くらい経った頃から、TMS治療をした生徒と遜色ない学力・理解力UPを見せたケースがありました。(偏差値も35から51にUP)

食事について
・小麦、乳製品、白米や砂糖などの精製食品を断つ
・トランス脂肪酸を摂らない
・亜麻仁油や、サプリメントでオメガ3クリルオイルを意識して多く摂取する
(毎食ごとに、料理に亜麻仁油をかけ回して食べるようなイメージ)
・生の野菜や薬味などをできれば食事全体の半分を目標に摂取
・植物性のタンパク質を意識して多く摂取する
(肉を食べたい場合は脂身は除去・環境ホルモンなどを含まない飼料を食べさせているか等に気を使うこと)

入浴について
・塩化マグネシウム入浴剤を1度に500g程度、たっぷり入れたお風呂に20分浸かる
(受験期はできれば毎日、最低でも週に2回以上)
・入浴後は冷たいシャワーを浴びる→5分入浴 を2~3回繰り返す
・夜明けとともに起きて、空の青い光を見ながら深呼吸し、簡単にストレッチなどをする

日常生活について
・どうしてもゲームをやったり動画を見たりしたい場合は、早く寝て早朝に起きてやる
(同じ深夜2時でも、夜9時に寝て朝2時に起きてやったほうが、体のメカニズム上圧倒的に良い)
・下を向いた姿勢で勉強したりipad/スマートフォンなどを操作し続けない
(大きいモニターを用意し、そこに接続して、頭を起こした状態で前を見るような姿勢にするのがベスト)
・枕元に携帯を常に置いておいたり、充電したりしない
(寝室には携帯だけでなく家電を置かないのがベスト)

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これらは、
「腸内環境を整え」「体に炎症を起こす物質を入れないようにし」「脳への血流を促し」「体本来の回復・成長のメカニズムを発揮させる」
ための手段です。
何かが欠けても、効力は薄れます

また、これらを守っていても、試験、激しい部活動、環境の大きな変化など、ストレスが大きくなると、副腎疲労などを起こしたりし、元に戻ってしまうケースも少なくないように感じています。

QEEG検査はおすすめ

TMS治療を行う前に、どの部位に電磁波を当てれば良いかを知るための検査を行うのが一般的のようで、光トポグラフィ検査やQEEG検査などがあるようですが、今のところ私の元に集まってきている情報は、
QEEG検査(Quantitative Electroencephalography=定量的脳波検査)
の方が多いので、こちらをご紹介します。

脳は様々な脳波を出していますが、それを測ることで、脳の活動状態を把握することができる検査であり、発達障害、うつ、パニック、PTSD、統合失調症などの状態がある程度可視化できます。

 

 出典:https://www.researchgate.net/profile/Sara-Pizzamiglio

これまでの診断方法に比べ、細かく・かなり正確に子どもの脳内の状態を把握できるようで、親子ともに気持ち的に楽になることが多い印象です。
TMS治療とは切り離し、まずは検査だけ受けてみるというのも良いように思います。

本人は、ものすごく頷いていました。←ビックリ!初対面でそんなことしてる!!(親の心の声)
情報としては頭の中に入っているものの、シナプスのつながりが残っていて情報がぐるぐるしている状態とのことでした。
完全なる左脳優位、論理的に考えてしまうため、一言で10を考えてしまうので言葉が出ないようです。
自分ではうまく言葉として伝えられないことを先生が言ってくれたようで、うれしかったようです。
ちなみにアスペルガー自閉症スペクトラム、ADHDが入っているとのことでした。(これは事前に口頭で私だけ聞き、息子には伝えていません。)

検査結果は、ADHDのグレーゾーンとASDのグレーゾーンという事がわかりました。
学習障害、認知症はないそうです。意外でした。
WISCよりも詳しくハッキリわかったので、検査を受けて良かったです。

まとめ

・TMS治療は、薬物治療に比べると副作用が圧倒的に少ないと言われている
・子どもへの治療や、発達障害の治療については、まだ賛否両論あるようだ
・効果を得るには、ある程度の回数をこなさなくてはならず、費用もかかる(数十万)
・発達障害の症状の子どもが受けた例として子どもの発達デザイン研究所が把握しているのは現在約10名、いずれも何らかの効果あり
・効果を持続するには食生活改善が必要、しないとすぐに逆戻りすることもある
・日常生活でのかかる負荷が大きいと、食生活改善とTMS治療合わせても、症状が逆戻りすることもある
・QEEG検査は症状がよりはっきり認識しやすいので親子ともに気持ちが楽になるケースが多いようだ
・TMS治療を受けずとも、しっかりとした食生活改善で同じような効果を得られるケースもある

以上、ご参考になれば幸いです。

上記でご紹介した、塩化マグネシウムは、このようなものがおすすめです。
エプソムソルトとは異なりますのでご注意下さい。
▶マグネシウム入浴剤(安くて不純物を含まないのでおすすめ)
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