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中学受験国語対策

偏差値55以下からの成績UPに絶対必要なこと

 

この記事は、偏差値が55前後以下の生徒(主に高校受験生)が、そこからどうやって成績を上げていくか、といったことのヒントやアドバイスをお伝えする内容です。
ここでお伝えしたいことは、
「あくまでも子どもたちを教えてきた私の経験から、見えてきたこと」
です。数字のデータがあるわけではありません。当てはまらない方も当然いますし、実際はもう少し複雑です。
大まかな傾向と、その対策としてご参考にしていただければ幸いです。

偏差値という数字が表している意味と特徴

偏差値は、試験を受ける人数やレベルと合わせて考える必要がある

偏差値、というのはご存知だとは思いますが、
「ばらつき度合い」
を表すもので、平均の数字に対してどの程度離れているか、といったことが数値で出ます。
点数でいえば、「全体の平均点からどれくらい離れているか?」になります。

さて、ここでよく偏差値50前後は平均点だから、いわゆる普通のレベルなのか、という感覚を持たれる方も結構多いと思います。
しかし実際には、100点満点のテストを100人受けて、
「45人が100点、40人が0点、10人が50点だったとしても、平均点が50点」
「全員が50点でも、平均点が50点」
になり、いずれも50点の人は偏差値が50になります。
こうなると、偏差値50の持つ意味が全く変わってきてしまいます。

従って、受験者数が少ない場合や、似たようなレベルの子ばかりが受ける試験の偏差値というのはあまり意味を持たない数字になってきますので、受験の時には、全国とか各都道府県といった規模の模試や学力テストの結果の偏差値を参考にすることをお薦めします。

偏差値55の壁

”様々なレベルの子が・多数受ける・規模の大きい統一試験” での5教科の平均の偏差値
ということを前提にお話しします。

場合の私の指導歴から得た感覚としては、

・指示したことが一、二度で理解できる
・質問したことに対して回答がきちんとくる(無言だったり、質問していないことを答えたりしない)
・難易度がさほど高くないものについては、やり方を教えたものを体得できる

といったことができるレベルが、だいたい、「最低でも偏差値59以上は常に取れている」といった子たちです。
こうした子は、得点できる勉強法を教えてあげると、ぐんと伸びたりします。

偏差値55~58あたりは、日によって・体調によって・問題によって、結構ばらつきが出る印象があります。
時としてものすごく高い点数を取ることもあれば、その逆にものすごく低い点数を取ることもある、そういう子が多い気がします。
(冒頭でお伝えしている通り、あくまでも私の経験則ですよ)

偏差値55より下になってくると、

・同じようなミスをしがち
・苦手科目の暗記もの(公式、年代、英単語、漢字などそれぞれ)が覚えられない
・体調の波が結構ある

などといった傾向が見られるようになってきます。数値が低くなればなるほど、その傾向は強まります。

少なくとも私が見てきた子たちは、このレベルから点数を上げようとしたら、勉強法を変えたり、勉強時間を長くしたりといった、
「勉強の仕方」
だけにフォーカスしても成果があまり出ないケースがほとんどでした。

もし成績が上がることがあるとしたら、それは、
もともとは良い成績を取れる能力を持っていながら、何かの理由で勉強をしていなかったか・自分が腑に落ちる方法で理解できるやり方を見つけられなかったか
といった理由のように思います。

偏差値が70以上の子たちの特徴

逆に、偏差値が高い子、特に70以上取る子たちの特徴もはっきりしています。

・基本的に休まない
・できなかったところを次の授業までに確実にできるようにしている
・「それはこういうことですか?」と自分の言葉に置き換えて理解しようとする

休まない、というのは、たとえば、
”習い事が重なっている・部活から帰ったばかりで疲れている・風邪気味で体調が悪い・暑い中体育祭をやった後で、全身だるい・・・”
といったようなことであっても、授業を受けるということです。

私は、
「体調が悪い時や疲れている時はやらない。ゆっくり休む。その代わり体調が良い時に全力集中する。」
というのがモットーなので、生徒にも休んでいいよと言うのですが、そういう子たちは、親に強制されたというわけでもなく、自発的に ”やります” と言うことがとても多いのです。

「えっ?休まないの?すごいね~えらいね~( ゚Д゚)」
と本当に驚きます・・・。

これは、ストレス耐性だったり、頑張れる気持ちに関係する神経伝達物質やホルモンの分泌量なんかと関係していると思うのですが、一言で言うと、

「頑張れる度が高い」

のだと思います。同時に、記憶の定着率も大変良く、理解力も高いです。

分子栄養学やQEEG検査結果などといった観点から考えると、とても簡単に言えば、

・細胞膜が良質の脂質で出来ており、細胞膜内外の物質のやり取りがスムーズ
・神経細胞が元気で、神経伝達物質のやりとりがスムーズ
・脳の活動領域が偏っていない

ことによるものなのかなぁと感じています。

偏差値55以下からの成績UPはどうしたらよい?

成績UPのために勉強時間を増やそうとするのは間違い

結構な割合で勘違いされていることの1つが、

「成績UPのために勉強時間を増やそうとする」

ことです。
無駄に体力を奪い、思考力が低下します。全くもっておすすめしません。

もともと体力が弱い子に ”もっと強くなれ” と、いきなり激しいトレーニングをやらせても、無駄に体内のタンパク質を分解し筋肉が落ちてしまったり、ストレスがかかりすぎて副腎が弱ってしまったり、疲れすぎて免疫力が落ちてしまったりと、返って余計に弱らせてしまう、といったことがありますよね。勉強もこれと同じです。

理解力をUPさせるための土台を作ることが先決

まず最初に取り組むべきは、理解できる脳の状態を作ることです。
他の記事でもたびたび述べていますが、

・細胞の生命線である「細胞膜」の材料を良質なものにし、1つ1つの細胞が最大限元気に活動できるようにする
・神経伝達物質やホルモンが必要に応じて必要な量、作られ分泌されるようにする
・不要な炎症を起こさないようにする(頭痛、肩こり、疲労、アレルギーなども、炎症のサインです)
・脳へ血液と酸素がしっかり送られるようにする

ことが大切です。

そのために必要な栄養素を摂取し、阻害するものを排除する

といった考え方が必要なのです。
こうした土台ができてくると、”3カ月かかっても理解できなかったことがたった25分の授業1回で理解できる” といった変化が起こります。
逆に言えば、これが

「良い状態で全身が機能している証」

です。
この状態を作らないで、様々な勉強法を試したり勉強時間を増やしても、大きな成果は望めません。

理解力をUPさせるために必要な具体的なこととは?

1.まずは油と腸の改善を同時に着手

他の記事でも同じようなことを度々書いていますが、まず第一に取り掛かることは、2つあります。

〇良質な細胞膜に絶対不可欠なオメガ3(N-3系)脂肪酸をたっぷり摂取・炎症を引き起こしがちなオメガ6脂肪酸を控える・トランス脂肪酸を摂取しない
〇腸内を荒らす要因を排除する(※)

※腸内を荒らす要因を排除する

・不耐を引き起こしやすい小麦グルテンや乳製品の摂取を避ける
・過剰な乳酸菌摂取を控える(SIBO=小腸細菌異常増殖を引き起こす懸念あり)
・糖類(特に精製されたもの)やイースト菌類を避ける(腸壁にこびりつき毒素を吐き出すカンジダイースト菌を増やす元)
・発酵食品に注意する(FODMAPと関連あり)

(詳細は、オンライン講座 マイナス1歳からのヘルスプロジェクト をご受講下さい)

2.摂取した栄養の生合成=代謝能力を改善する

〇代謝に絶対不可欠なビタミンB群をバランスよくしっかり摂取する
〇マグネシウムを意識して摂取する

ビタミン・ミネラルは、バランスで効くので、本来は、どれかだけを多く摂取すればよいというものでもなく、基本的にはまんべんなく摂取することが基本です。しかしその中でも、ビタミンB群とマグネシウムは非常に多くの代謝に関わっているため、まず最初に気を付けてもらいたいと考えています。

ビタミンB群が不足していると、疲れやすくなるだけでなく、脳もきちんと働かず、考え方がとても狭くなったり、同じことをぐるぐる繰り返すだけで建設的な思考を持つことができなくなったりします。
これまでの経験上、良質なオメガ3脂肪酸とビタミンB群の摂取は、食事からだけだとなかなか足りず、サプリメントでがっつり底上げしてあげることが成果に結びついているように思います。

マグネシウムは特に体内で行われるほぼすべての生合成に関わっており(300以上と言われている)、絶対不可欠なミネラルです。
言い換えれば、マグネシウムが不足すると、代謝がうまくいかなくなり、どこかに不具合が出る、ということでもあります。
(それが四肢の冷えなのか、頭に血流が行きづらくなって、集中力に欠けるのか、免疫力が落ちてくるのかは、個人差なのでわからない)

(マグネシウムは体内においてはカルシウムとのバランスの比率が非常に重要で、カルシウムが多すぎてもうまく働けません。ところが、昨今のカルシウムブームでカルシウム過多になってしまい、マグネシウムが結果として欠乏しているという状態が起こっているそうです。そのため、意識してマグネシウムを摂取することが必要になります。)

上記のことだけでも、かなり改善する子もいます。

3.足りないミネラル・ビタミン・タンパク質を補う

〇亜鉛やGABAなどをサプリメントなどで補う
〇植物性のタンパク質を積極的に摂取する

などをおすすめしています。
尚、サプリメントは物によっては良し悪しがあり、適正量も個人差があるので、独断で市販のものを大量にというのはお勧めしません。
分子栄養学に基づいたアドバイスをしてくれるクリニックが処方してくれるものや、不要な香料・添加物・油などが入っていないものを選ぶ、というのは良い目安になると思います。
(ちなみに子どもの発達デザイン研究所 国語塾では、通塾している生徒に合わせ、具体的アドバイスを行っています。)

亜鉛
特にホルモンバランスの調整に大きく役立ってくれるミネラルで、思春期の子どもたちの不調(起立性障害やうつ傾向など)の改善にも役立ってくれます。
腸が弱い子の場合、サプリメントではうまく吸収できず、液体になっているものを飲むことで、1~2週間で症状が良くなってきたといった例もあります。

GABA
精神安定や、睡眠の質を向上させるのに役立ってくれる神経伝達物質で、結果として交感神経と副交感神経がバランスよく働けるようになり、様々な不調が改善されていくことにつながるようです。
色々やってみたけどなかなか成果が出なかったが、GABAを合わせて摂取するようになったら、2年間不登校だった子が元気に毎日学校に行くようになり、大学進学を果たした、といった例もありますし、昼夜逆転が改善した、などといった声もあります。
一方、GABAを飲んでもあまり変わらなかった、かえってボーっとしてしまった、という例もあり、合う・合わないが割と出やすい印象があります。

タンパク質
人体の基本ですから(ホルモンもタンパク質から作られますし、遺伝子はタンパク質の設計図しか持っていないくらい重要なものです)、本来、一番最初に摂取すべきではないか?
と思うかもしれません。しかしながら、
「理解力が足りていない子の多くが実は腸が弱い」
といったケースが多いのです。そのため、いきなりタンパク質を摂取しようとしても、うまく分解吸収できなかったりするようです。こうした理由からまずは、細胞そのものを元気にすること、腸内を元気にすることを一番の理由に挙げています。

(麻の実(ヘンプシード)は、ビタミン・ミネラル・必須アミノ酸・オメガ3脂肪酸などが含まれるのでおすすめのタンパク質摂取源です。)

脳への血流を促すことを意識する

7.下を向いた状態で長くいない(後頭部に血液が回りにくくなる)
8.深呼吸を時々意識して行う
9.ふくらはぎの筋肉を動かすことを意識(ひらめ筋トレなどおすすめ)
10. 体を冷やさない(塩化マグネシウムを入れた入浴がおすすめ)

他の記事でも、具体的な食事や、他のアプローチ方法などについて書いていますので、下記の記事なども合わせて読んでみて下さいね。

不登校の子どもの心と体で起こっていること・対処法

代表倉澤のプロフィール
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