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中学受験国語対策

国語の長文読解で得点するためのコツ

この記事は、国語の入試や定期考査などで出題される長文読解問題で得点するコツについてお伝えするものです。
受験だけでなく、普段のコミュニケーションにも役立ちますので、ぜひこのシリーズを読んでいただけたらうれしいです。

長文読解のコツについてまとめた動画はこちらです

誰もが話す国語だからこそおかしてしまう過ち

国語というだけあって、日常的に自分も周囲も話す言葉だからこそ、
「わかっている気になってしまう」
のが国語です。

そのため、

・勉強法がわからない
・勉強しても点数が伸びない
・解答を見ても、なぜそれが正解になるのかうまく理解できない

といったことが起こります。

逆に言えば、そうした

「誰もが話す言葉である」

からこそ、生じてしまう「思い込み」を逆手に取った問題が出るのです。
ここがまず最初に頭に入れておかなくてはならない、とても大切なポイントです。

筆者の主張を勝手に解釈してはいけない

掲載されている文章の筆者の主張を、自分なりの解釈で理解してはいけません。

当たり前のことなのですが、実はこれがとても難しいのです。

特に、

「自分の中で勝手にイメージを膨らませてしまう」
「部分にしか注意がいかない」
「理解できていると自負している」

といった傾向がある場合は要注意です。

受験国語の長文読解は「いかに筆者の意見を正確に読み取るか」が試される

たいてい、文章問題では、

「次の選択肢の中から、本文中に適した内容のものを選べ」

といった選択肢問題や、筆者の言いたかったことを〇〇文字以内で答えよ、といったものが出ると思います。

こうした問題を間違わずに解くためには、コツがあります。

次にいくつかご紹介しますので、ぜひ受験や普段のテストに役立てて下さい。
ちなみに、こうした理解力は、テストだけではなく、

「相手の言っていることを、自分の感情によって歪めることなく、正確に受け取る力」

を養う上でも役立ちます。

筆者の主張を正確に読み取るポイント

選択肢問題の文を区切り、本文と照らし合わせる

たとえば、次のような選択肢の文章があったとします。
(東京都立過去問 令和2年度問題より引用:本文は省略)

BEFORE(出題文そのまま)


受験に向けた勉強が進まず神経質になっている「私」の様子を、多角的に分析して捉え、音と色彩を描き分けて対照的に表現している。


勉強がはかどらないことで、自分自身に腹を立てている「私」の様子を、時間の経過とともに順序立てて分かりやすく表現している。


勉強に集中することができずにあせりを感じている「私」の様子を、擬音語を用いて心情と重ねることで、印象的に表現している。


参考書を前にして平静を保つことができない「私」の様子を、味気ない部室の雰囲気とともに描くことで、誇張して表現している。

AFTER(区切ってそれぞれ本文と照らし合わせる)

下記のようにスラッシュを入れて区切り、それぞれが本文と照らし合わせて合っているかを、しっかり確認していきます。
ちなみに、これらの選択肢のうちの、最初の行の部分はどれも、言葉は違えど同じことを表現しており、本文と合っているためここでは省略します。


受験に向けた勉強が進まず神経質になっている「私」の様子を、/ 〇
多角的に分析して捉え、/ ←(ああかもしれない、こうかもしれない・・・などと多角的に分析していないので×)
音と色彩を描き分けて対照的に表現している。←(色彩については表現がないので×)


勉強がはかどらないことで、自分自身に腹を立てている「私」の様子を、/ 〇
時間の経過とともに順序立てて分かりやすく表現している。←(数日前、1時間前、数分前といった表現をしていないので×)


勉強に集中することができずにあせりを感じている「私」の様子を、/ 〇
擬音語を用いて心情と重ねることで、/←(チクチクといった擬音語とイライラしている心情が重なり合っているので〇)
印象的に表現している。(イメージが思い浮かぶような表現をしているので〇)


参考書を前にして平静を保つことができない「私」の様子を、/ 〇
味気ない部室の雰囲気とともに描くことで、/←(古い機材しか買えない予算のない部活であることから味気ない雰囲気が伝わってくるので〇)
誇張して表現している。←(大げさに表現していないので×)

つまり・このように・ようするに の後が大事

つまり・このように・ようするに などの接続詞の後には、筆者がその文章で伝えたかったことが書かれています。

まずは、文章題にこれらの接続詞があったら、必ず囲みましょう。
そこに必ずヒントがあります。

基本的に、出題されている傍線部の近くに答えがある

選択問題で間違ってしまうのは、文章全体を読んでしまい、

「自分の印象に残っている言葉のイメージをつなぎ合わせて考えてしまう」

ことがほぼ原因です。
(それをねらって出題文が作られているため)

たいていは、

”出題されている部分(傍線が引かれている部分)のすぐ近くに答えがある”

“その多くはその傍線部より前に答えがある”

ので、それを意識するとよいです。
(もちろん例外もありますが、接続詞に注意することで、見抜くことができます。)

▶200文字作文の書き方基礎についてはこちらの記事をご参照ください。
皆が書けるようになる受験国語200文字作文のコツ①|出題者の意図も考える

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