皆が書けるようになる受験国語200文字作文のコツ②|資料を読み取るポイント
この記事は、公立高校入試で出題される200文字以内で書く作文のコツについてお伝えするものです。
受験だけでなく、仕事上での企画書作成や打ち合わせ内容の整理、普段のコミュニケーションにも役立ちますので、ぜひこのシリーズを読んでいただけたらうれしいです。
▶200文字作文の書き方基礎についてはこちらの記事をご参照ください。
皆が書けるようになる受験国語200文字作文のコツ①|出題者の意図も考える
資料の読み取りが苦手な子の特徴は?
200文字作文は、東京都立だけでなく、全国の公立高校入試でも出題されます。
(出題内容の差はあれど、概ね200文字前後で出題に対する意見を書かせる形)
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資料から何を読み取れるか、といった出題をする県も多く、特に埼玉県・福島県などの過去問では、グラフからどう読み取るかという力が問われていることがわかります。
これは200文字作文に限ったことではないのですが、
表やグラフから何を読み取るべきか?
が苦手な子が一定割合います。
具体的には、
限られた”部分”だけにしか注意がいかない
ため、本来、その資料から得るべき背景や傾向が理解できず、導き出される意見がズレてしまう、といったことです。
たとえば上記資料からは、これほどIT化が進んでも尚、「テレビに対し、国民の半数以上が依存している」現状が見て取れます。
これは逆に言えば、テレビの影響力が大きいということです。
なぜそうなのか?という背景を考えると、高齢化社会が進み、高齢者の多くがTV頼みではないかということも考えられますよね。
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しかし、資料読み取りが苦手だと、
「信頼できる情報を得る時は、新聞が20%だから、新聞が信頼できる情報だ」
といったような、部分的な読み取り方をしてしまうのです。
【重要】
資料からの読み取りが苦手な子の場合、視覚視機能を含む脳の働き方に関係している可能性も大いにあると思われ、言葉だけでの指導では、なかなか伝わりにくい部分です。
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注目するポイント、出題意図を汲むために必要な知識などを少しずつ教えていくとともに、脳の活動野を改善するための様々なアドバイスも必要です。
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結果が出るまでには時間がかかるので、苦手だなと思い当たる場合、小学5年生くらいから始めましょう。
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資料の読み取り力は、今後生きていく上で必要な総合力の土台
資料を読み取る力
というのは、実は
「俯瞰(ふかん)する力=社会の傾向を把握する力」
としてとても大切な力です。
中学入試や、中高一貫校入試の多くでは既に数年前から採用されており、今後、よりそうなっていくだろうと思われるのが、教科別にきっちりわかれているのではなく、総合的な能力を問われる入試問題が増えていくだろうことです。
実際、社会に出て通用する力というのは、たとえば、
世界の情勢を把握し(社会)、市場や科学技術などの動向を把握し(科学・物理・数学)、最新情報を自らの力で入手し(英語)、今後どうなっていくかを思考する(国語)
といった力です。
国語という授業は、単なる文章理解や文法を教える教科ではなく、こうした総合的なものと紐づいている、思考の土台であるべきだと私は考えています。
資料の読み取り方のポイント
下記動画に授業内容を凝縮したものをUPしてあります。
少しでもご参考になればうれしいです。
200文字作文のポイント:資料1つから読み取るバージョン
200文字作文のポイント:資料2つを比較するバージョン
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