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高校受験国語対策

高校受験国語200文字(2段落)作文のコツ①|出題者の意図も考える

この記事は、公立高校入試で出題される200文字(2段落)前後で書く作文のコツについてお伝えするものです。
受験だけでなく、仕事上での企画書作成や打ち合わせ内容の整理、普段のコミュニケーションにも役立ちますので、ぜひこのシリーズを読んでいただけたらうれしいです。

200文字(2段落)作文のポイント:資料2つを比較するバージョン

※授業動画のポイント部分のみコンパクトにぎゅっとまとめました。
合わせてご視聴いただくことで、よりわかりやすいのではないかと思います。

4つの枠で考える

200文字作文の授業では、出題内容の如何に問わず、4つの枠で考えることを教えています。
2段落構成で書くことを指示される問題もありますが、4つの枠で書いておけば、2つずつに分ければ良いので全く問題ありません。

それぞれの枠に入れる内容の型を覚える!

資料が2つあるバージョンでは、それぞれの枠に、次の内容を入れます。
これらを、ブロックをカチッカチッとはめるようにつなげていくと文章になります。

1つ目の枠:
資料Ⅰからわかること

2つ目の枠:
資料Ⅱからわかること

3つ目の枠:
それってこういうことなんじゃないか?という仮定・考察

4つ目の枠:
3つ目の枠の仮定・考察に対する自分の意見

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※資料が1つのバージョンはまた少し異なります。
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資料が1つのバージョンは、文末に記載の
高校受験国語200文字(2段落)作文のコツ②|資料を読み取るポイント
の記事をご参照ください。

文章が書けない原因はコレ!

いきなり感想を書いてしまう

書き出しから、「テレビを見る人が少なくなっていると思う。」など、いきなり自分の感想を書き始めてしまいます。
良い・悪いではなく、この書きだしから書き始めてしまうと、論理的に結論まで文章でつなげていくことが大変なのです。

そのため、1つ目の枠は、必ず
「資料Ⅰから読み取れる事実」
だけを書きます。そこに自分の感想や憶測を入れてはいけません。

1つの枠に言いたいことを2つも3つも入れてしまう

たとえば1つ目の枠には資料Ⅰからわかることのみを客観的に書くように、と指示しているにもかかわらず、
「資料Ⅰと比べて資料Ⅱはこうだから、僕はこう思う。」
など、資料Ⅱからわかることも、自分の感想も全部、1つの枠に入れてしまいます。

料理でも洗濯でも、あるいはスポーツでもなんでもそうですが、「結果を出すための順番」があります。
文章も全く同じで、順番を守らずにやみくもに書かれたものは、

”下ごしらえをしていない材料を全部ドバっと鍋に入れて焼いた、何料理かわからない食べ物のようなもの”
”汚れの度合いや生地の傷みやすさなどおかまいなしに、全部一気に洗濯乾燥機に入れ、しわしわに絡まって仕上がった衣類のかたまりのようなもの”
”素振りや体幹の筋トレなしに、いきなり試合に出て、ぶんぶん道具を振り回したり、後先考えずに走り回った結果、無駄に疲れて負けたようなもの”

です。

要するに、
「何目的で、何を得たかったのかが全く不明なもの」
なのです。

論理的な文章を書くためには、頭の中に「整理カゴ」を作り、1つ1つ入れていってやる必要があります。

それが動画で説明している4つの枠です。

もちろん、どの枠に何を入れるか、といったルールを守ることも非常に大切です。
慣れてくると、頭の中で組み立てられるようになってきます。

出題者の意図をくみ取る力も必要!

この資料からどんなことを読み取ってほしいのか?

そんな出題者の意図をくみ取るという視点も必要です。
しかしながら、出題者と小中学生との間には、ジェネレーションギャップなどもあり、意図に気づくという視点すら持てないことも多々あります。

たとえば、

・携帯電話を使用することのメリット

を考えた時、あの小さな端末に、
「辞書」「地図」「カメラ」「ゲーム」「ガイドブック」「マンガ」「電話帳」「新聞」「PC」「ミュージックプレイヤー」
などの機能が詰まっていることの便利さを、子どもたちは知りません。
生まれながらに携帯やPCがある世代の子供たちには、昭和の世代の大人たちが子どもだった頃、それを全部持って出かけたとしたら、どんな大荷物を抱えての大移動になっていたかが、想像つきません。

こういう「視点」を教えていくことは、大人の役目かなと思っていますので、ぜひご家庭での会話などに取り入れてみてください。
もちろん、授業を受けることの大きいメリットの1つだと思っていますので、子ども研の国語塾では、こうしたことも教えています。

資料の読み取りが苦手な子の特徴は?

▶高校受験国語200文字(2段落)作文のコツ②|資料を読み取るポイント
をご参照ください。
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