発達障害・不登校・起立性障害は食事を変えることで改善できる?
この記事は、発達障害・不登校・起立性障害で悩んでいるお子さんを持つ保護者の方へ向けてお伝えするものです。
発達障害・不登校・起立性障害は食事を変えることで改善できる?
ママ友から聞かされた衝撃的な言葉
今から10年以上前のことでした。
当時小学5年生だった長男と、元夫の、ADHD・ASD・適応障害といった症状で、私は疲弊しきっていました。
私の息子や元夫が発達障害の傾向を持っているのではないか…
ということを教えてくれたのは、当時、長男と同じクラスだった男の子のママです。
そのママ友さんは、アスペルガー(と当時は言っていましたが、今はASDですね)の傾向の強いご長男とご主人を持ち、先に病院で診断を受けて、情報を持っていたのでした。
当時は、今ほど情報がありませんでしたので、そのママ友さんから借りた本を元に自分なりになんとか調べ、なるほどそうかもしれない、あてはまることが多すぎる、と長男を児童精神科に連れて行き、いくつかの検査をして、長男の発達障害がわかりました。
わかったものの、薬が処方されただけで、今ほど様々なアプローチ方法があったわけではありません。
そして何より、そのママ友さんから、衝撃的な言葉を聞かされるのです。
「発達障害は生まれ持った障害だから治らない。だから障害という名がついているんだよ。」
と・・・。
その言葉を聞いた時のショックといったらありません。
自分の描いていた家族像が崩れ、子どもをそのように生んでしまった自分を責め、結婚自体をも後悔しました。
全く想像していなかったことが自分の人生に起こっている。
この衝撃は経験した人でないとわからないことだと思います。
あきらめなかった結果、手に入れた1つの光
そうはいっても、落ち込んでいても仕方ない。
本当に手立てはないのか?
なんとかならないものなのか?
そもそもなぜそうなってしまったのか?
・・・とにかくたくさんの書籍を読みあさりました。
その結果、幸い私は医療に関係する仕事をやってきた経験から、脳の働きが食生活と密接に関係していることにすぐに思い至り、薬ではなく、生化学の観点から根本的に心身の健康を取り戻していくという治療をしているクリニックにたどりついたのです。
とても簡単に言ってしまえば、細胞レベルで体の機能を考えるということです。
そのために必要な栄養素は何か?避けた方が良いものは何か?
カロリーベースの栄養学ではなく、体の生化学反応を正しく行うための食事と生活をするのですね。
このアドバイスに従って、食生活を改善したところ、3か月~9カ月くらいの間に、みるみる長男は変わっていったのです。
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もちろん、理解力・記憶力なども上がっていきました。
それまでは、何度言っても、
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・電気の消し忘れ
・棚から取り出したものを元に戻さないで置きっぱなし
・3つ指示すると少なくとも必ず1つは忘れるか間違う
・学校からのプリント類などを一切出さない
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などといった状態だったのが無くなり、学校のテストも、どんどん点数が上がっていくようになりました。
右目と左目からそれぞれ入る情報が、脳内で正しく結びつかないことによって、本来の形とは違って見えていたりします。
そのため、文字と文字との感覚をうまくつかめない・バランスがうまく取れないといったことが起こります。
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これは何度書き直しをさせたところで直るものではありません。
・・・食生活改善で良くなることもありますし、それだけではどうしても矯正できない場合、視覚視機能を強制するメガネをかけることでもかなり役立ちます。
子どもの発達デザイン研究所では、「脳内視力・人生が変わるメガネ」の著者「松本先生」をおすすめしています。
上記以外にも、たとえばノルアドレナリンやドーパミンといった脳内の神経伝達物質がうまく分泌されないと、片付いていない状態を認識しづらくなるようです。
以前、発達障害で悩んでいらっしゃったある男性を取材させていただいた際、その方は薬で治療をしていたのですが、服薬をして初めて、
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「棚に並べてある本のラベルが、上下さかさまになっていることに初めて気づき、直そうと思った。それまでは家族にいくら注意されても、全く目に入らなかった。」
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とおっしゃっていました。
気づくだけの脳の力がないので、注意しても叱っても、どうにもならないのですね。
大切なことは、それが少しでも楽にできるように、体の状態を整えてあげることなのです。
不登校・起立性障害も改善
長男は、ADHDの症状がもう本当にひどかったのですが、それでもここまで改善したことで、
「障害ではなかったのだ!症状が出やすい身体的な弱さを持っていたからで、満たしてあげれば、今までできないと思っていた数々のことができるようになるのだ!」
ということを知ったのです。
この頃、高校生になるお嬢様の”2年に渡る不登校”で悩んでいた私の友人にも、この話をしてみました。
同じようにクリニックのアドバイスに従って食生活改善をしたところ、それまでは病院に行って薬を処方してもらったり、心理カウンセラーに相談をしたりしても全く改善の兆候がなかったにもかかわらず、なんとお嬢様は数カ月で学校に行けるようになり、そのまま元気に登校し続けて大学進学まで果たしたのです。
私はその後、クリニックでのカウンセラーの資格を取得、その他学びを深めながらいくつかの他の資格も取得し、皆様のご相談に乗るようになりました。
私のアドバイスで改善した方の感謝のお声の多さを見ていただければ、その成果は一目瞭然だと思います。
今悩んでいらっしゃる方はぜひ、ご参考にしてみてくださいね。
▶感謝のお声
発達障害・不登校・起立性障害といった症状改善に本当に必要なことは?
当たり前だと思っていたことを違う角度から考えてみる
この活動を始めた当時は、たとえばグルテンフリーなどの言葉はほとんど知られておらず、食事が子どもの発達障害や不登校、起立性障害と関係していることは、一部の人を除いて、一般的ではありませんでした。
あれから10年以上経過した現在、通信制高校の合同相談会に主催者側として参加させていただいていますが、食事が関係していることについて全くご存じなかった、というご両親がほとんどです。
おそらくその一番大きい理由は、正しいことと経済が回ることとはイコールではなく、個々人の健康よりも企業や国の利益が上がる方が優先されてしまう、といった社会の大きな仕組みが働いているからだと考えています。
本当に良いもの=人間の体に安心・安全なものを生産するには、とてもコストがかかります。
体に良い生活を送ろうとすると、便利で快適な生活を手放す必要があります。
結果として、安く製造できるもの・たくさん売れるものを生産することを選ぶ企業と消費者の方が圧倒的に多いのが、現状なのです。
そうしたものがどこへ行っても店頭に並んでいたり、広告宣伝され続けた結果、私たちの脳に刷り込まれ、いつしかそれが「当たり前のもの」になっていきます。
当たり前のものはいつのまにか正しいことになり、それを覆そうとされることは、何となく脅威になったりもします。
人間は、本能的に未知のものが怖いからなのでしょうね。
一人で選択し生きる力がない子どもだからこそ親にできることはやってほしい
あるいは、いくら良いとわかっていても、
「高くて買えない」
「刺激的な味に慣れてしまった子どもは、本来の体に良い天然素材を使った料理を口にしない」
といったことも起こってきます。
実際、私も二人の子が幼かった時は、義実家の借金問題などで生活費がほとんどなく、食べ物を選べるような状態ではありませんでした。
また、発達障害や自閉などの症状が強いほど、食感や見た目、味などへのこだわりが強くなります。
子どもが中高生にもなれば、お友だちとのお付き合いや、学校給食を自分だけ違うものにしたくないといった羞恥心なども生まれ、本当に体に良いものを食べてもらうことは、至難の業です。
(このあたりに、まだまだ時代の未成熟さを感じずにはいられません・・・)
それよりは、好きなものを食べさせて、薬で何とか症状が抑えられるならその方が良い、といった考え方にならざるを得ないケースもあるかと思います。
切ないですが、これもまた良い・悪いだけでは考えられない一面だと思います。
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私は薬そのものを強く否定しているのではありません。
医療の仕事をしていたので、どの立場の方も、それぞれの仕事を一生懸命やる必要があってやっていることであり、社会のしくみの一部であることや、薬によって助かる命・人生もたくさんあることを知っています。
また、薬の力を借りないと食生活改善だけでは限界がある場合もあります。
ですが、
薬には副作用があります。特に発達途中の子どもには、その影響は大きいのです。
栄養には一切なりません。
これは事実です。
薬は最たる合成化学物質ですから、人体の細胞にとっては最も細胞環境を変動させるものなのです。
飲まないで済むのならそれに越したことはないわけで、安易に子どもに副作用の多い薬を与えるのではなく、まずはできる食生活改善から取り組んでみることは、自分の力で生きることのできない未成年の子どもに対する、生んだ親の責任だとも私は思います。
(私は生まれなかったことにされて里子に出され、育てられた先でも養母からひどい扱いを受けたという経験から、親という存在が子どもの心身、そして人生に与えるものの重さと大きさを痛感しています。)
小さいことからでも良いので、子どもの命の重さ、可能性に視点を向け、できることから少しずつ取り組んで行っていただけたらいいなと思っています。
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下記「不登校の子どもの心と体で起こっていること・対処法」の記事に、対処法をまとめてありますので、ご参照ください。
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