子どもの成長の節目と母親の更年期
子どもたちの成長の節目に
子どもたちの卒業
卒入学のシーズンですね。
生徒の方々から、次々と、合格や卒業のお知らせが届き、胸が一杯になっております。
我が家も、長男(高校中退し一旦社会で働いた後、通信制高校に3年次から転入)と長女(現在、私立高校3年生)が無事、高校を卒業いたしました。
卒業できるありがたさ
長女の卒業式に出席してきましたが、厳粛な雰囲気の中、ステージ上に掲げられた国旗を見ると、毎回、平和のありがたさと、そのために尽力して下さったであろう多くの人々のかけがえのない命や想いの重みに頭が下がります。
また、卒業生・在校生・先生方のスピーチを聴くにつけ、コロナ禍で手放した様々な思い(修学旅行、文化祭といった行事がことごとく中止)と苦労に、涙が出ます。
余談・・・長女は私立の女子高だったのですが、卒業記念品として全員、ミキモトの真珠のネックレスが贈られていてビックリ( ゚Д゚)。
この頃に母親が迎える更年期
せっかく大きなひと段落を迎えてヤレヤレ┐(´∀`)┌
というところなのですが、私は、更年期によるホルモンの急激な減少によってヒドイ目に逢っていました・・・瀕死です。
同世代のお母様方が多いので、何かの参考になればと思って書きますね。
ホルモン補充療法の体験談
きっかけは関節痛による日常生活への困難さ
急激なホルモン減少により、私の場合は、両肩・両膝ともに痛みで動かせなくなってしまいました。
あちこちの関節が痛いので、
ベッドで寝返りを打てない。
朝起きて、ベッドから立てない。
ドライヤーをかけることができない。
服を脱げない、着られない。
歩いてほんの数件先のコンビニへ行くことができない。
・・・かなり気持ち的には滅入ります。
そこでさんざん迷いましたが、ホルモン補充療法に踏み切ろうと、病院へ相談に行きました。
尚、8年に渡る食生活改善によって、頭痛や生理痛、花粉症、常に抜けないだるさなどといったものから解放されており、もうすぐ54歳にはなりますが、おそらく人生の中では一番元気なんじゃないかと思うくらいここ数年は元気だったので、逆にいえば、それ以外の症状は全く出ていないことは良い成果なのかもしれません。
陣痛並みの痛みが再来
ホルモンは2種類服用する必要があり、黄体ホルモン剤を服用すると、人工的に生理と同じ出血が毎月起こるとのこと。
私は中高生の頃、救急車で2度も運ばれたことのあるほど生理痛がひどかったので、40年以上閉経を待ち望んでいたのに、また再開?
○| ̄|_
・・・先生に同情されるほどガッカリしたのですが、
先生の話では、
「低用量ピルよりもさらに量が少ないので、懸念しているほど生理痛はひどくないはずです、むしろ軽くなると思いますよ。」
とのこと。
とりあえず、一般的に問題ないレベルの量から始めてみましょうということでスタートしました。
ところが、きっちり想定された日から出血が始まったのはいいとして、いきなり、物凄い収縮と痛みが絶え間なく襲ってきました。
そう、もはや陣痛です。
とにかく、会話もままらない痛みで、痛み止めを4時間おきに服用しながら、ベッドで小さく丸まってうめき声をあげるのみ。
人体からこんなに出血して良いのか?
同時に、今まで経験したことのない勢いで出血が始まりました。
1日の出血量が平均600ml×3日間・・・死にます・・・
当たり前ですが、これも経験したことのないひどい貧血になり、トイレに立った際に鏡を見たら、青白いのを通り越して、なんだか
「緑」
になっている‼
顔もげっそりやつれ、墓場から出てきたゾンビのような顔に・・・。
頭がおかしくなった
急激な貧血が続いたことで、頭もかなりやられてしまったようで、こんなことがありました・・・。
目が見えなくなっている?!
結局7日間、ベッドから出られず、8日目にようやく久しぶりにPCに向かおうとコンタクトレンズを入れたところ、
「アレ?全く見えない‼」
のです。
貧血がひどすぎて目までおかしくなったのか?
もう一度入れ直してみようと思い、コンタクトレンズを外してみたら、なんと・・・
片目に3枚も入っていたんですよ・・・
(-ω-)
自分が信じられません・・・
PCのキーボード入力ができない!
まともに考えれば、ちょっと位置がずれているので、キーボードの位置を直せばいいだけなのですが、そこまで意識がまわらず、ひたすら宇宙人みたいな言葉を羅列。
”msともtんs-おkじゃーー99・・・”
などと入力しては、訂正しようとして、また似たようなおかしな文字を入力し続けるという感じ。
全く仕事にならん(T T)
買ったものをそのまま捨ててしまう
かなり回復してきたので、外に買い物に出かけたのですが、買って帰ったものをそのままごみ収集所に当たり前のように出していました。
日付がわからない! 簡単な計算できない!
数字がよくわからないといいますか、頭では「わかっているつもり」になっているのですが、後から見直すとメールや書類の日付や金額がまるで合っていませんでした。
うつ状態
中でも最も困ったのが、うつ状態のメンタルです。
何もする気になれず、自分の存在が本当に小さくどうでもよいものに思えました。
まともな状態であれば、あせったり、困ったりするのですが、そういうことも感じられないくらいに、時間のない箱の中にいたように思います。
ホルモンのすさまじい影響力と個人差を改めて実感
ホルモンのすごい影響力
ちなみに、服用しているホルモン剤は、女性ホルモンと言われる①エストロゲンと②プロゲステロンを補充するものですが、①エストロゲンを飲み始めてわずか2日後にはもう、半年近く悩んでいたあの関節痛が消えていき始めました。
これもすごいですよね。
今回のひどい出血を引き起こしたのは、②のプロゲステロンです。
私の場合は、薬の処方量が多いからこんな目に遭っているのかと思いきや、量が少ないので、もっと服用量を増やす必要がある、増やせば出血量は減る、ということでした。
ただし、通常はそうならない量からスタートしているはずなので、ケースとしてはわりとまれな方です、とも言われました。
量を増やすと、それなりにリスクも上がるので、究極の選択です。
・・・とりあえず、違う種類のものを試してみることになりました。
それにしても、こんな分子の物質が、ここまで体を変えるとは・・・すごい影響力です。
思い出した個人差
そういえば、バセドウ氏病にかかった時にも、処方された最低量の薬が効きすぎて、瀕死状態を味わったことがありました。
その時は2度ほど担当医に相談したのですが、それが既定の最低量だからもう少し様子を見ましょうと言われるばかり。
結局、独自の判断で半分に減らしてみたところ、辛かった症状が嘘のようにおさまったので、こういうのは本当に個人差なのだと思います。
一般的な、と言われるデータから外れる場合の個人差というのは、医者も責任が持てない部分なのでしょうし、手探りで探していくしかないのでしょうね。
それにしてもホルモンというのがいかに体に影響を与えているかを思い知ります。
出産後、バセドウ病・メニエール病・骨粗しょう症・卵巣肥大など様々な病気を併発したのですが、これらも、今思えば、急激なホルモンバランスの変化によって、同時多発テロ並みに体の中に異常が起きていたのでしょう。
やっと子育てがひと段落した頃にこれか・・・とめげましたが、やっと回復してきましたので、改めて筋トレと、食生活改善などに努めようと思います。
今回のことで、2年くらい前から「更年期を迎えるための体づくり」というのを、普段気を付けていることとは別にしっかりとやっておくべきだったと後悔しています。
ご参考になれば幸いです。