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中学受験国語対策

ここぞという時、本番で力を発揮できない理由

誰でも生まれてから次第にその人なりの癖がついていく

認識したもの・経験したことがプログラミングされていく

人は誰でも、生まれたばかりの赤ちゃんの頃は、目の前に現れたものをそのまま認識するところから始まりますよね。

それが親なのか・自分の手なのか・食べ物なのか、わかりません。
一つずつ、これはこういうもの、というように認識=プログラミングしていきます。

次第に言葉を覚え、行動範囲が広がり、様々なことを「経験」として身につけていきます。

特定の反応がくせやパターンとなっていく

上記の過程で、A+B=C のように「ある事象とある事象が結びつくと、Cという反応が自分の体に起きる」というような「くせ」や「パターン」が人それぞれできていきます。

たとえば、体調の悪い時にたまたまりんごを食べて吐いた経験があるため、りんごを見ると気持ち悪くなる(りんごが嫌い)とか、
犬に噛まれた経験がある子供は、犬の鳴き声を聞いただけで噛まれた時の恐怖が蘇ってしまう
など。

あるいは、誰かに言われたことがいつのまにか自分の常識にすり替わってしまっていることもあります。
たとえば男の子なんだからこのくらいがまんしないといけないとか、〇〇大学に入れないくらいじゃ社会で通用しない、など。

この誰かに刷り込まれてしまった常識というのが一番、良くも悪くも人生を大きく左右する一因でもあったりします。

無意識化に刷り込まれたものは、特定の状況下で勝手に作動

こうした「くせ」や「パターン」は無意識に刷り込まれているので、特定の状況下で勝手に作動してしまいます。

・絶対にこの試合で勝たなくてはならない
・絶対にこの試験に合格したい
・絶対にこの面接で受かりたい
・絶対にこの人に今日プロポーズする

といったような人生を左右するような時に、極度に緊張して普段しないようなミスを犯してしまうのです。
自分の意識とは裏腹に、体が勝手に緊張や興奮してしまい、手が震えたり心臓がドキドキしたり、汗が出て来たり、頭が真っ白になったりしてしまいます。
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この「くせ」がもっと深刻化すると

何度相手を変えても暴力をふるうパートナーを選んでしまう とか
どんな仕事に手を出しても続かない

のようなことになっていきます。
自分ではもっと優しい男性と出会いたいと思っていて、今度こそこの人なら大丈夫、と思ってつきあい始めるのに、しばらくすると化けの皮がはがれてきて、やっぱりDV男だった、
今度こそこの仕事を続けたいと転職しても、心無い同僚や仕事ができないワンマン上司などに当たり、いつも人間関係で苦しんでしまう・・・など。

これらは、無意識で作り上げてしまったパターン=無意識で設定している事柄が引き起こしている事象です。

無意識と体の反応の関係

先述の緊張状態を司っているのが「無意識」の領域です。

人体でいえば自律神経が司っている部分です。
呼吸も心拍も内臓の動きも、勝手に動いてくれています。

今日は気分がいいから呼吸を2倍にしようとか、景色がいいからまばたきを半分にしよう、などとは意識してコントロールしていないですよね。
私たちが誰かと話をしたり、テレビを見たりしている間にも、勝手に色々と体の調整をやってくれているわけです。

ご相談いただく中で多いのが、

「本番に弱い」
「見知らぬ人や場を前にすると極度に緊張してしまう」
「家では平気なのに学校だと集中できなかったりお友達に手が出てしまう」
「おでかけする時に限って熱を出す」

といったことですが、これもどこかのタイミングで刷り込まれてしまった特定の反応です。

私たちは何となく、先に大脳で思ったり考えたり感じたりしたことの結果として、体の反応が起こっている、というように認識していますが、実は無意識が先に色々と察知してそれを体に反映させ、その反応を大脳が知覚するという順番で起こっています。

好きな人と突然ばったり出会ったら、良いところを見せたいのに、赤面してしまったり、心臓がドキドキしてしまう…

こうした経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

ちなみに、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授の前野先生の下記ご著書は非常に興味深くておすすめです。
自分が考える前に、実は脳が体を動かす指令をしているという順番だ(例えば、手を挙げようと思うから手が挙がるのではなく、手が挙がってから、手を挙げようと考えるという順番ということ)が実験でわかっているなど、驚くようなお話がわかりやすく書かれていて、もうかなり以前に読んだのですが、改めてご紹介します。

▶脳はなぜ「心」を作ったのか「私」の謎を解く受動意識仮説

改善するにはどうしたら?

無意識の書き換えが必要

改善するためには、無意識の書き換えという作業が必要です。

私が知っている技術も含め、世の中には様々な方法があり、YouTubeなどでも多数紹介されていますが、1つ共通していることは、
言葉は非常に大きい力を持つということです。

目から受ける字のイメージもそうですが、何より発する言葉は、音であり、振動です。

私たちの体を作っている細胞も分子で出来ており、それを原子、量子までに分解して考えていくと、つまりは「振動」なんだということがわかってきます。

赤外線がなぜ体を治癒する力を持つかというと、赤外線の持つ振動数に細胞が最も共振しやすいからであり、放射線がなぜ人体に強烈なダメージを与えるかというと、振動の周波数の波長が非常に短く、レーザービームのように直線的に体に向かってくるからだ…という理由を考えると、言葉も心と体に影響を与えないはずはない、ということが科学的にも考えられますよね。

本人だけでなく、親や教師が子どもにかける日々の言葉として、非常に大きい影響を与えます。

私は国語を教える立場として、
「心配している」ではなく「信頼している」
「大丈夫?」ではなく「大丈夫!」
と口に出していうようにお伝えしています。
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