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高校受験国語対策

東京都立高校入試 国語問題の傾向と対策

東京都立高校の国語 入試対策についての記事です。(他府県の公立高校入試の方もぜひ参考にして下さい。)

東京都立高校(東京都)の受験 国語入試対策

都立高校の入試国語の特徴

東京都立高校の国語は、例年大問5題構成になります。
大問1:漢字の読み(5問)
大問2:漢字の書き(5問)
大問3:物語文(選択肢問題×5問)
大問4:論説文(選択肢問題×4問、論説文の筆者の主張を踏まえた200文字作文×1問)
大問5:古文(選択肢問題5問)

東京都立高校入試問題の大きい特徴は、大問4です。
論説文(または論説的随筆文)からテーマとなるキーワードを提示され、筆者の主張を踏まえながらそのキーワードを元に200文字以内で自分の意見を述べる、というスタイルです。
事前に対策しづらいので、合否を大きく分けるポイントとなります。

都立入試対策:物語文

得点するためのテクニックを押さえれば全問正解できる問題

長文読解の方法、選択肢問題の解き方のテクニックを押さえれば、全問正解できる問題です。
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物語文で最も犯しやすいミスは、下記の2点です;

「全部を読んでしまい、出題部分より後に書かれている心情を元に考えてしまう」×
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「自分の受け取り方を基準に、考えてしまう」×

質問されていること(出題されている部分)は、「その瞬間の登場人物の心情」であることを忘れないようにしましょう。
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そしてその心情は、文章中のヒントを拾っていけば答えられるようになっています。
自分の中で勝手に想像せず、筆者はその心情を伝えるために何と書いているか?を探すことが正解を導くための大切なポイントです。
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テクニックとしては、下記ポイントを参考にしてみて下さい。

基本的には、出題されている傍線部より前に書かれていることで判断する
(例外もあるので要注意)
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心情を想像させるような情景描写に注意
例:
線香花火がポトッと落ちた/土砂降りの雨が突然降りだした(ナド)・・・
→これを境に、それまでとは状況・心情が変わっていく予感を感じさせている
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雷が響いた/大きい花火がドーンと鳴った(ナド)
・・・→その後に書かれている心情は、とても大切な気づき・ひらめきである予感を感じさせている

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都立入試対策:論説文(または論説文的随筆文)

東京都の論説文系の出題文は、専門的な言葉が多く出てくるような難しい文章が出されることが多々あります。

たとえば、

令和4年度では、脱既存概念の考え方
令和2年度では、エントロピー増大の法則
平成31年度に出題された文中の「感覚からのボトムアップ的な情報処理だけでなく、トップダウン的な処理も行っている」といった表現

など、中学3年生で果たしてどこまでその文章の意図する本質的な意味を受け取れるのか、といった表現が出てきます。

しかしながら、一見難しく感じられるこうした文章であっても、というよりも逆にこうした難しい文章だからこそ、テクニックを身につけることで間違えずに解いていくことができるというものです。
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難解な文章は誰にとっても難解なので、出題する方もそこはわかっており、国語で得点するためのルールに則っていればちゃんと解けるように問題を作っているはずなのです。

長文読解の解き方は、こちらの記事にまとめてあります。
動画もUPしていますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
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国語の長文読解で得点するためのコツ
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都立入試対策:200文字作文

先述通り、論説文(または論説的随筆文)からテーマとなるキーワードを提示され、筆者の主張を踏まえながらそのキーワードを元に200文字以内で自分の意見を述べる、というスタイルで出題されます。

事前に対策しづらいので、合否を大きく分けるポイントとなりますが、実は過去の出題傾向をしっかりみていくと、東京都が高校受験生に考えさせたいテーマというのが見えてきます。

東京都の場合は、事前に予想テーマに対して自分なりの200文字作文ひな型を作っておくことが大変重要です。

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実際の試験では、全体の時間配分を考え、最長でも9分以内で書きあげることが理想なため、出題されてから「うーん」と考えていたのでは間に合いません。
(練習では7分以内に書き上げるようにしておくこともポイント!)

都立高校200文字作文の過去出題テーマと予想テーマ

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都立入試対策:古文

一見、古文のようですが、小問5つのうち3問は、現代語で書かれた対談形式の会話文をよく読めば解ける問題(なので実質、古文ではない)です。
つまり、

・1問は、現代かなづかい
・1問は、掲載されている現代語訳から古文に相当する部分を探し、答える問題

なので、古文の基礎さえしっかり理解できていれば、難なく得点できるはずの問題です。
薄くて良いので、多くの古文とその現代語訳を読み、古文ならではの表現に慣れることで十分かと思われます。
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・「あはれ」「いみじ」「おどろく」「かなし」などといった古文ならではの表現と意味を覚える。
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・「けふ=きょう」「てふ=ちょう」「よろづ=よろず」「くゎ=か」などといったよく出る古語の現代仮名遣いを覚える。
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※単語だけ覚えるよりも、1つの物語の中で覚えるようにしましょう。その方が定着します。

ちなみに東京都に限らず、入試で出される古文は、勉強すれば必ず満点が取れる「おいしい」部分です。しかしながら、多くの生徒たちが古文に苦手意識を抱き、あまり手を付けないために、ここで落としてしまいます。

国語の点数を上げたいのならば、まずは古文を攻略しましょう。
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都立高校の受験国語対策まとめ

・物語文、論説文ともに、長文読解の解き方のルールを身につければ、満点も夢ではない
(特に、文の構成を理解するマーキング法により、しっかり文章の内容を理解すること、選択肢問題の解き方のコツを知ることが大切)
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・200文字作文は、予想テーマに沿って何パターンも作っておく
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・古文は、古文ならではの表現や仮名遣いをしっかり覚えておく

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もちろん子ども研の国語塾では、これら対策を詳しく丁寧に教えています。
来年度以降、受験を目指している方は、ぜひご受講下さい。
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