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発達と生化学

【発達と生化学】グルテンフリーと子どもの集中力

小麦が子どもの集中力や感情、理解力に影響することはあるのでしょうか。

子どもの発達デザイン研究所では、国語塾での指導や保護者の方からのご相談を通し食生活を見直したことで、お子さんの学習面や生活面に変化がみられたというご報告を数多くいただいています。

小麦がすべての子どもに等しく悪影響を及ぼすということではありません。
しかし、一部のお子さんでは、小麦や乳製品など特定の食品への不耐や腸内環境の乱れが、集中力や感情の安定に影響しているケースがあると考えています。

今回は、実際に寄せられた保護者の方のご報告とともに、生化学・脳腸相関の視点からその理由について解説します。

グルテンフリー1か月。学校の先生も変化を実感

国語塾に通う生徒さん(中3女子)のお母様から、こんなメッセージをいただきました。

倉澤先生
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本日、嬉しいことがありましたので、ご報告のメールをさせて頂きます。
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1ヶ月ほど前に、小麦と牛乳除去のお話を娘にして頂き、娘から
「先生から言われたからしようかな」
と、始めました。
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乳製品を食べないのは辛いとのことで、小麦の除去だけというゆったりとしたものでした。
でも本人の意思は固く、家族がうどんを食べていてもフォーを用意すると文句も無く食べ、スパゲティもグルテンフリーのものを買い、案外と大丈夫ねと話しながらの1ヶ月でした。
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本人からはイライラしないと聞くものの、私の実感は無く、「いつまで続けるの?」と話したりしていました。
それが、今日、学校の補修で教わっている先生に、
「この1ヶ月イライラしないので、とても教えやすい」
と言われびっくり。
この1ヶ月とは、除去を始めた後。
第三者が見ても分かる効果にとても嬉しく思い、ご報告をメールさせて戴きました。

なぜグルテンフリーで変化がみられる子がいるのか

腸内環境の乱れとリーキーガット症候群

抗生物質の使用や偏った食生活、糖質の過剰摂取などによって腸内細菌叢のバランスが崩れると、カンジダ菌などの真菌が異常増殖することがあります。

カンジダ菌は菌糸を伸ばして腸粘膜に付着し、酵素を分泌することで腸管壁を傷つけることが知られています。

その結果、本来は体内へ取り込まれるべきではない未消化タンパク質や細菌由来物質などが腸管壁を通過しやすくなり、リーキーガット症候群(腸管透過性亢進)
と呼ばれる症状を引き起こすこともわかっています。

リーキーガット症候群は現在も研究が進められている分野ですが、

・腸の不調
・食物への過敏反応
・慢性的な疲労感
・頭痛
・皮膚症状
・神経発達症や精神症状との関連

などとの関連が指摘されています。

糖質の多い食生活も腸内環境に影響する

精製された小麦には多くの糖が含まれます。
糖類はカンジダ菌の栄養源となるため、腸内環境の乱れにつながる可能性があります。

また、急激な血糖値の変動は集中力の低下やイライラ、疲労感につながることも知られています。

グルテンが影響するケースもある

小麦粉を水でこねると粘りや弾力が生まれるのは、グルテニンとグリアジンというタンパク質が結び付いて「グルテン」を形成するためです。

セリアック病や非セリアック・グルテン過敏症では、このグルテンによって小腸に炎症が起こることが知られています。
また、それ以外の方でも、小麦製品を控えることで体調や集中力が改善したという報告があり、研究も進められています。

数時間から数日経って、

・頭痛
・だるさ
・便秘
・下痢
・集中できない
・やる気が出ない

などの症状が現れることもあり、小麦との関係に気付きにくいことも少なくありません。
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小麦粉を水でこねると粘性と弾力性を持つため、加工しやすくなることからパンやピザ、めん類など様々な製品に利用されています。
これは、グルテニンとグリアジンという2種類のタンパク質が絡み合ってできた、「グルテン」の性質によるものです。

小麦は非常に多くの食品に含まれている

小麦は実に様々なものに含まれているので注意が必要です。

小麦を含むものの例
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パン類(中華まんなど、ピザ、ピタ、小麦でできたトルティア類)
ケーキ類(ホットケーキを含む)
焼き菓子やスナック菓子全般
麺類全般(パスタ、うどん、ラーメン、そば(十割そばを除く)、焼きそば等)
シリアル類
市販のルー(カレー、シチュー等)、スープ類
フライの衣、てんぷらの衣
ハンバーグ(つなぎにパン粉を使用)
たこ焼き、明石焼き、お好み焼き、餃子、焼売、ワンタン
調味料(各種ソース、ドレッシング、麦を使ったしょうゆまたは味噌等)
加工食品や食肉加工食品(結着材に小麦を使用)
モルトビネガー、モルトやモルト香料(大麦麦芽)
デキストリン(乳化剤)、着色料
たんぱく加水分解物、分散剤(セルロース、クエン酸)

牛乳や糖質もあわせて見直すことが大切

当研究所では、小麦だけではなく、他の糖質を多く含むものや乳製品についても見直すことをおすすめする場合があります。

糖質の過剰摂取は血糖値の乱高下を招きやすく、感情の起伏や集中力の低下につながることがあります。
また、乳製品についても、一部のお子さんでは体質的に合わず、腸内環境へ影響しているケースを経験しています。

詳しくは下記の2つの記事をご覧ください。

腸内細菌と発達障害・不登校|脳腸相関から考える子どもの身体の土台

子どもの牛乳の飲みすぎは大丈夫?

子どもの発達デザイン研究所の考え

「すべての子どもが小麦や乳製品をやめるべき」と考えているわけではありませんが、

・集中力が続かない
・イライラしやすい
・何度も同じミスを繰り返す
・疲れやすい
・腸の不調を繰り返す

このような症状がある場合には、食生活を見直してみる価値は十分にあると考えています。

私たちの体の中では、毎日、何万種類もの生化学反応が休むことなく行われています。
食べたものは消化・吸収され、細胞のエネルギーとなり、神経伝達物質やホルモンの材料となります。
その積み重ねが、感情や集中力、理解力、そして学習の土台をつくっています。

実際に、小麦や乳製品を一定期間控えたことで、体調や集中力、学校生活に良い変化がみられたというご家庭からのご報告も数多くいただいています。
生活習慣や睡眠とあわせて食生活も見直してみることは、お子さんの可能性を広げる一つの選択肢になると考えます。

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こちらで紹介しきれない詳細を、著書『子どもの“わからない”を“わかる!”に変える「国語脳」の作り方』にまとめています。ぜひご一読ください。
本記事は、子どもの発達デザイン研究所の5,500件以上の対応実績をもとにまとめています。
「国語脳」は、生化学と教育を融合した、代表・倉澤けい提唱の教育理論です。

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