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生化学の観点から

受験合格までのスケジュール1:頭の良い子を育てるには妊娠前からオメガ3摂取を

この記事は、希望する小学校・中学校・高校・大学の入試に合格するために必要なことのうち、妊娠前~妊娠中に必要な準備についてまとめたものです。

妊娠前~妊娠中、子どもの脳の発達のためにすべきこと

脳の健全な発達を促すために

オメガ3系脂肪酸の積極的摂取が必須


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マウスの実験で、妊娠中の母親が、オメガ3脂肪酸(DHAやEPA、αリノレン酸など)を多く摂取すると、お腹にいる赤ちゃんの脳の神経細胞の発達がより促される一方、摂取量が少ないと、脳の発達が阻害されることが実験でわかっています。

もう少し詳しく知りたい方のために・・・
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妊娠している親が、n-3系(オメガ3脂肪酸)の脂肪酸摂取量が少なく、n-6系の脂肪酸摂取量が多い場合に、胎仔(たいし:動物のお腹にいる赤ちゃん)の大脳皮質の原基(これから様々な役割に分かれていく途中段階の細胞群)の発達が阻害されることがわかっています。
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また、同じくマウスの実験で、妊娠中にオメガ3を母親が多く摂取すると、胎仔の脳の神経細胞の発達がより促されることもわかっています。
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母親が妊娠に気づいた時にはすでに、お腹の赤ちゃんは受精後5~6週は経ってしまっています。

しかしながら、妊娠初期は細胞分裂が盛んに行われ、胎児の外形や臓器のほとんどは受精後8週までに作られる上に、特に中枢神経(脳)の形成および発達は妊娠3週から始まります。

つまり、妊娠に気づいてから、オメガ3脂肪酸をたくさん摂取するのでは、遅いのです。

頭の良い子を育てるためには、妊娠前からオメガ3脂肪酸を積極的に摂取することが必須なのです。

食物連鎖によって、大きい魚には有毒物質が蓄積されている危険性が高く、特に妊娠中の摂取は避けた方が無難です。
オメガ3脂肪酸を豊富に含む食品として、アマニ油やヘンプシードなどがおすすめです。

もちろん、妊娠中および子どもの離乳期以降、成長する過程においても摂取し続けることが非常に大切です。

実際、子どもだけでなく現代に生きる我々大人たちも含め、正しい知識があり・よほど気をつけているという人以外はほぼ、オメガ3脂肪酸が欠乏しています。
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これは毛髪検査を受けていただくとわかります。

毛髪検査

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これまで数多くのケースに対応してきましたが、学力が伸び悩んだり、発達障害(神経発達症)や学習障害などの症状で悩んでいる子は、全員、オメガ3脂肪酸が欠乏しています。
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食事だけではどうしても十分な量を摂取しきれない上に、海洋汚染の影響を受けた魚を摂取することのリスク回避の面からも、オメガ3脂肪酸はサプリメントで底上げが望まれます。
実際、必要十分な量を摂取してもらうことで、個人差はあるものの状態の改善が見られます。
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・・・サプリメントについては、専門知識がないと良し悪しの見極めが困難な上、適正量についても個人差があるので、毛髪検査を受けていただいた方には国語塾生以外の方であってもアドバイスしています。

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ストレスが与える遺伝子発現への影響を知る

私たち人間は、遺伝子という設計図に基づいて何もかもが決まっていると勘違いされがちですが、実は、遺伝子そのものには傷がついていないのに、遺伝子のある部分だけ、不必要にコピーしたり、あるいはコピーしないでスルーしてしまったりするようなことも起こっています。

これを遺伝子のエピジェネティックな修飾といいます。

この修飾は、たとえば食べ物、薬、喫煙、運動、放射線、精神的なストレスなどによっても起こり、お母さんのお腹の中にいる胎児、さらに遡れば、受精する前の精子・卵子の段階から始まっていていることがわかってきました。

この、遺伝子発現を後天的にコントロールするしくみによって、精神疾患、自閉症の発症、がん、生活習慣病などと関連があることも明らかになり、現在研究が進んでいます。

妊娠前の両親の生活態度、そして妊娠中、いかに上記のようなストレスから母体を守るかといったことも、生まれる子どもの能力に関わるとても大切な要因だということを肝に銘じなければなりません。

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遺伝子発現とエピジェネティクス
「エピ」はギリシャ語で「後で」や「上に」という意味の接頭語、「ジェネティクス」は遺伝学。
「エピジェネティクス」とは「遺伝子の上にさらに修飾が入ったもの」の意味で、遺伝的な事象を良くも悪くも後天的に変化させる要因や、そのメカニズムについて研究する学問です。
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エピジェネティックな修飾には、DNAにつく修飾(DNAメチル化)と、DNAを巻きとっているヒストンにつく修飾(ヒストン修飾)の2つが主に知られており、いずれも遺伝子の発現を促進したり、抑制したりします。
この修飾は、生まれてからの環境要因が大きく作用して起こり、細胞分裂の時にその修飾された状態も複製されます。さらに次の世代へとその状態が受け継がれることもわかっています。
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妊娠中のアグーチマウス(毛の色が黄色く肥満体になってしまう種類)に栄養素を強化した餌を与えたら、その子どもは褐色が優位の体毛で普通体型の子どもだったという実験結果もあり、今後様々な研究によって治らないと諦められていた疾患や症状が良くなることも期待されています。

体に炎症を起こすものを摂取しない


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一般的に広く流通している食用油のほとんどが、炎症を促進させる作用のあるオメガ6脂肪酸です。
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オメガ3とかオメガ6とか、脂質はややこしいのですが、簡単にいうと、

「私たちの体にとって良い油は、酸化しやすいので、加熱や保存に向かない」

のです。
逆にいえば、調理に使う油や、市販品に含まれている油は、酸化しにくいものでないと、扱いづらいので、必然的にオメガ6系=炎症を促進させる油に偏ってしまうのです。

体のどこかで炎症を起こした結果、

・腫れ
・痛み
・かゆみ
・だるさ
・こり
・湿疹
・アレルギー

などといった症状が現れます。
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先述通り、オメガ3脂肪酸を積極的に摂取すると同時に、母体にこうした炎症を起こさない脂質を控えることも大切です。
(全くゼロにすればいいかというとそうではなく、オメガ6脂肪酸にも大切な役割があるので、過剰摂取しないように気をつけることが大切です。)

妊娠中の母親が摂取した脂質の質は、子どもの能力や体質などに大きく影響します。
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その他気をつけるべきこと

タンパク質の摂取の仕方、代謝や解毒を促進するための栄養素など、ほかにも大切なことはたくさんあります。
しかしながらここでは紹介しきれないため、まずは絶対不可欠な脂質についてお伝えしました。

妊娠前=マイナス1歳の時期から母体の細胞環境を良い状態にしておくことが生まれてくる子どもの発達に深く関わってくることから、杏林予防医学研究所監修の元、子どもの発達と才能を伸ばすために必要な食生活についてまとめたのがこちらです。

お子さんが高校生・大学生になっていても、間に合うこともたくさんありますので、ぜひご受講ください。
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マイナス1歳からのヘルスプロジェクト

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