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不登校・神経発達症

起立性障害や、朝起きられないことで悩む方へ

この記事は、起立性障害をはじめ、朝起きられないことでリズムが狂い、様々なことが芋づる式にうまく行かなくなってしまっていることに悩む方、そうしたお子さんの保護者の方へお伝えする内容です。(以前の記事をリライトしています)

朝起きられないのはだらしないからではない

体の構造が弱いのに外から受ける影響が大きすぎる

起立性障害・不登校の一因

昨今、起立性障害や不登校なども増えていますね。
実はこれらほとんどのケースが、思春期特有のホルモンバランスの変化によって、体全体を調節する様々な機能もうまくバランスが取れなくなってしまっていることが原因です。

今の世代の子どもたちは、食生活や環境の変化などで、

生まれ持った体の構造が弱いのに、電磁波、化学物質など外から受ける影響は大きい

という、酷な時代に生きており、当然の結果とも言えます。

胎児の頃より、脳の発達や細胞の健康に必須であるオメガ3脂肪酸の悲劇的な欠乏や、
乳幼児期における、発達障害の症状と深く関連のある腸内環境の悪化
~清潔な環境下のため腸内細菌叢の多様性が乏しい、乳製品から作られた粉ミルクや市販の小麦を含むお菓子類の摂取などにより、それらに含まれるタンパク質などによって引き起こされる腸の炎症~

など、「急激に体が変化をするため栄養不足になりやすい思春期に、心身ともにバランスが取れなくなってしまう土台がすでに出来上がってしまっている」のです。

本当は、周りで売っているものが全て体に良いもので、何も考えなくても健康を維持できるような社会が理想ですよね。
しかし残念ながら、今はそうではありません。本当の情報を得ている人で、経済的に・時間的に余裕がある人でないと、なかなか実行し、それを維持することが難しいような社会でもあると思います。
胸が痛みます。

成長期だからこそ足りなくなるタンパク質が関係している

実はホルモンの元になるのもタンパク質です。
そして、消化や解毒に必要な酵素を作るのにも、ストレスに対抗するための体の調整をするのにもタンパク質が使われています。

また、性格ややる気、集中力などに関係している神経伝達物質の元になるのも、タンパク質です。

成長期は、体全体が急激に大きくなります。
そのため、肌、筋肉、内臓、血管といった「体」のあちこちにタンパク質を使わなくてはなりません。従って、成長期の子どもは、体の中の調整までにはとても足りない状態になってしまうのですね。
(だからといって、じゃあ肉をたくさん食べればよいかというとそういう問題でもないのです。
肉の脂部分には、有害物質が蓄積しているので、どうしてもお肉を食べたいのならば、赤身のお肉を”し好品として摂取する”くらいが良いと言われています。
魚も海洋汚染が深刻になってきた昨今、農薬を使用していない大豆や麻の実、スーパーフード類などを積極的に摂取することを心がけたいものです。)

本人のせいでもお母さんのせいでもない

不調が出るのもこうしたことが大きい要因となっているため、本人の性格とか根性とかの問題ではありません。
(ちなみに、性格などは腸内細菌も関係しているという文献もあります)

また、お母さんの育て方が悪いわけでもありません。
もし自分を責めて苦しくなっている方がいたら、まずはそうじゃなかったんだと安心してほしいなと思います。
そして、下記のことを試してみて下さいね。

正しい眠り方がとにかく大切

起きるためのホルモン&細胞修復のためのホルモン

朝起きるためには、よく言われている通り、まずは正しく夜眠ることです。
しつこいですが、「正しく」「寝る」です。
これが、「本当に本当に大切」なのです。

正しく眠るためには、メラトニンというホルモンが必須です。
メラトニンがしっかり分泌されると、眠っている間に、成長ホルモンが分泌されて、疲れも取れ、成長も促されます
この成長ホルモンが分泌されるので、疲れが取れ、翌朝すっきり起きられるようなリズムを取り戻していけるのです。
最近では、かなり知られてきているので、意外と見落としがちな基本かもしれませんが、これがとても重要なのですね。

このメラトニンは、実は、朝日を浴びてから14-15時間後に分泌される、というように決まっているので、朝6時頃の起床が良いと言われています。

がしかしもう少し詳しく言うと、夜明け前の青い光を見ることで、脳にある松果体にホルモン分泌のスイッチが入り、そこから何時間後にメラトニンがたくさん分泌される、というようになっています(網膜にある青い光の受容体クリプトクロムがセンサーになっている)。
地球と太陽との関係に人間の体が合うように進化してきたからなのです。

このメラトニンがしっかり分泌されないと、ストレス耐性のためのホルモン分泌もまた影響を受けて、しっかり分泌されなくなっていきます。

これが、
「だるい、やる気ない、もういやだ、起きられない・・・の負のグルグル」
の真相です。

夜ちゃんと眠れるなら苦労しないよ、という人は・・・

・メラトニンを作ってくれる元になる食べ物を食べる
(トリプトファンが多く含まれる食材を摂取する。”かしこいな” = かつお、しいたけ、昆布、いりこ、ナッツ・バナナ・納豆)

・体の隅々まで血液が流れるようにする=タンパク質の製造分解を促す
(軽いエクササイズをする、しっかり湯船に浸かって温まるなど)

・寝る時には、部屋を可能な限り自然の暗さに近づける
(明るい電気をつけたまま、スマホを見ながら、などは避ける)

夜10時前に寝て2時過ぎに起きてから、ゲーム・スマホなどをやるようにする
(寝る前ではなく、寝て起きてからを条件にする)

などを試してみて下さいね。

それでも無理だという場合は、メラトニンというサプリメントを服用してみるといった方法もありますが、服用量は個人差が大きいので、注意が必要です。

私などは、0.5mgでも効いてしまいますが、中には10mg必要という方もいらっしゃいます。
少量で効く方がこれほどの量を服用してしまうと、体がだるくなったり、気持ちが悪くなったり、起き上がれなくなったりしてしまいますので、まずは少量から様子を見て下さい。
(ご相談いただいた方には個別にアドバイスしています。)

子どもが朝起きないと親も苦しい

子どもが朝起きられず、学校に行けない日が続くと、親としては不安やいら立ちが募ったりしませんか。

私自身も、子どもたちが中学生だった頃、長男も長女も一時期学校に行くことができず、不登校状態が続いていました。

毎日、夜になると、

「明日こそは、温かく見守ってあげよう。信頼する気持ちが大切。きっと自分からできるようになるだろう!(^^)!。」

などと思って、自分を諫めるのですが、朝になると、

今日こそは起きてくれるかな?(;´・ω・)
あ、またダメだった・・・_| ̄|○

と一喜一憂し、自分の精神を保つのも苦しかったことを思い出します。
そうした雰囲気がまた何ともいえない重苦しい雰囲気を生み、マイナスの状況のスパイラルに入っていたように思います。

思い切って沖縄などで過ごすのもおすすめ


太陽の光のパワーは本当にすごいものです。

仕事の関係もあったのですが、一時期、沖縄で過ごした時には、自然と心も体も軽くなっていました。
まるで性格が変わったのではないかと思うほどにくよくよと悩まなくなり、積極的な気持ちに変化し、行動的にもなれたものです。

これは、赤外線が体の治癒力と深く関係していることもあります。

もしも可能ならば思い切って1週間~10日ほど、沖縄でゆったり過ごしてみるというのも大変おすすめです。

思春期だからこそ関係しているこんなこと

・昼夜逆転
・朝起きた時から疲れている感じがする
・やる気が出ない
・集中力が続かない
・イライラする
・不安、うつっぽい

その他、こうしたことが起こりがちなのも、体内のホルモンバランスと深く結びついているからです。
女性が、生理中や妊娠中などに、気分や体調が変化することを考えるとわかりやすいのではないでしょうか。

そのホルモンバランスの急激な変化によって体がナイーブになっているところに、体の内(飲食の内容)、外(PC、スマホ、人間関係など)両方から、大きいストレスが加わっているからなのです。
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