24時間戦いますか?~発達障害克服までの育児の記録~
代表倉澤です。
私にお伝えできることは、「希望」と、成果を勝ち取るための「方法」だと思っているので、私の子どもについてはあまりご興味ないかもしれませんが、どの程度の子が、どこまで伸びるのかを知ることのできる一つの指標として、書かせていただきたいと思います。尚、掲載については長男も了承済です。
幼少期:生後0ヶ月~小学校入学前まで
生後0ヶ月~6ヶ月
・せっかく飲んだミルクを、毎回のようにピューっと吐く
(幽門狭窄ではない)
・抱っこをしても全身であばれまわり、おとなしく抱かれていることがない
・肌が弱くエアコンの設定温度が2度狂うだけで全身に湿疹
・抱くと親の服の生地によって、接触したところが赤く腫れ上がる
・ミルクをあげようとするとえびぞりになって体を硬直させ、激しく泣く(2ヶ月頃から)
・汗がひどいあせもになってしまうので、1日3回沐浴が必要
生後7ヶ月~1歳
(もう1日中スタイを交換していた記憶しかありません)
・とにかく風邪だったり花粉症だったり、胃腸炎にかかったりと、病気がたえなかった
(2週間ごとに病気になる→1週間具合悪くグズグズ→ママに感染しママ1週間ダウン の病気スパイラル)
・・・中でも「ロタウィルス」というのに感染した時は悲惨でした。
吐きっぱなし、下痢しっぱなしで、1日で72枚のおむつがなくなりました。
というエンドレスの拷問スパイラル。
これが1週間、不眠不休で続きました(もちろん赤ちゃんだった長男は脱水症状にて連日点滴をうけることに)。
頭の中は、「24時間戦えますか?」のリゲインのテーマ曲が、えんえんこだましていました。
1歳~4歳
・おむつを替える時でさえあばれまくり、走り回り、一瞬たりともじっとしていない
(おむつ替えの都度20分以上の格闘…)
・着替え、歯磨き、お風呂、食事、いちいち走り回り止まらない
・毎度、玄関でくつを履かせる作業だけに30分以上(途中で脱走するため)
・買い物時、会計の際一瞬手を離しただけで、店の外へ脱走(ベビーカーからも脱走)
・遊びに行ったお友達の家の押し入れに勝手におしっこしてしまう
・破壊行動が好きでかたっぱしからあらゆる物を壊してまわる
(日用品はもちろん、親や友達がせっかく作ったブロックや積木、粘土工作、プラレール、女の子のお人形等々。当然友達から遊んでもらえなくなる)
・買い物に行くとよその人のカートに「頭から」乗り込んでしまう
・店に陳列してあるものをかたっぱしから取って投げる
(拾っている矢先に次の物を投げて走り去る)
・公園に連れて行っても5分で公園から脱走
・アレルギー症状がひどく、蚊にさされただけでこぶし大に腫れあがる
(そのため虫刺され対策がまた大変)
・動物アレルギーも発症、ある日ネコを撫でたら顔がアンパンマン並に腫れる
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最も困ったのが病院でした。買い物はなんとかなっても、病院はトビ本人がいないと話になりません。
じっと座って待っていられず、他の人の診察中に診察室へ入り、先生の机の引き出しから聴診器なんかをかたっぱしから出して投げ、出入り禁止に。
幼稚園時代
・女の子の髪を切る
・クラスから脱走しすぎて担任が放棄、別のクラスに預けられた
・自分ルールを作るので、お友達から遊んでもらえず
・5歳まで毎晩夜泣き
・毎年頭のどこかを縫うケガ
・あいかわらず買い物先でも走り回り脱走しまくり
正直、この頃が育児疲れのピークで、ほとんど記憶がありません・・・。
ただ、めばえ教室に通わせ始めてから、衝動性はかなり抑えられるようになりました。
(今振り返れば、とても質の良い療育をしていたことになります)
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小学生時代
小学1~4年
・毎日、下校途中に何かを落としたり、本人がいなくなる
・通知表ですら水溜りに落としてきて、文字が全く判読できない状態に
・テストの出題を自分で勝手に書き換えてしまう
・テストの途中から、全く問題の主旨とは異なる回答を書く
(おそらくいやになったんだと思う。。。)
・プリント類は一切持ち帰らず、保護者会の度見るトビの机の引き出しは四次元ポケット状態
(出る出る、どうしてこれほどの量が?というプリント類が)
・漢字を「記号」としか認識できず、へん・つくりなどがバラバラ
・ひらがなの「く」「ん」「と」などがどうしても書けない(変な角度にまがってしまったり)
・「6と9」「0と6」などの見分け、書き分けができない
・なわとびがとべない(同じ位置に着地できない)
小学5,6年
・家を火事にしてしまう
(台所に炎の火柱。マンションの同じフロア全体が煙で包まれる大惨事)
・1日トイレに5時間こもる日々
・忘れ物がなくならない
(連絡帳そのものを忘れる)
・部屋や机、かばんの中がいつも意味不明なものとゴミで散乱
・公共物を何度か毀損
・授業中も何か興味があるものを見つけるとフラフラ脱走
・他人の家の庭に勝手に入ってものを取る
・花見などの出店をやっている「テキ屋」のおじさんたちと知らない間に毎年仲良しになる
・定規を使ってもまっすぐな線がひけない
・文字が読めない:何十にも重なって見えていた読字障害
・頼んだことや日常生活の多くのことを覚えていられない
・電気を消す、トイレを流すといったことも覚えていられない
(毎回できることはかろうじて、歯磨きと靴を履くことぐらいか?といった具合)
中学生
・英語のルール(大文字から始める、ピリオドを打つ、三人称単数現形や時制など)がわからない
・数学の分数、小数の計算が果てしなく苦手
・多項式やルート計算のルールがわからない
(3xy+5xy+2x=8xy+2x とか)
・因数分解と展開の違いがわからない
・理科化学式とイオン式がわからない
・技術家庭科、保健体育、図工、美術などの授業は手抜きしまくり、成績は常に2
・主要5教科は、提出物を出さず寝ているため、成績はほぼ2、よくて3
・調子が良い時でも週1日は遅刻か欠席
(悪ければ脱走もしくはテコでも動かず行かない)
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・・・ざっとあげただけでもこんな感じです。
分子栄養学に基づいた食生活改善で大きく症状が改善
最初は薬からのスタートだった
小学5年生の時に都立大塚病院児童精神科にてADHD(と若干の自閉傾向)の診断を受けました。
病院で処方されたのはストラテラです。
服用しはじめると数日で変化が現れました。
「こんなに色々と出来る子だったのか」
という衝撃を受けたのと同時に、もし薬など服用せずともこういう状態であったなら、いかに彼の人生も、またこれまでの育児も楽で楽しい時間に満ちていたか、と思うと本当に切なくなりました。
ピアノを脳トレの一環として取り入れる
薬の服用開始と同時に、私が在宅で仕事をしつつマンツーマンで彼に寄り添い、あの手この手で改善を試みることにしました。
最初に始めたのは「脳トレ」の一環として位置付けたピアノです。
弾き始めの頃は指を1本1本動かすことができず、うちわで鍵盤を叩いているような有様だった子が、たった1年ちょっとで、「エリーゼのために」の原曲を弾けるようになりました。
指が動かせるようになってくると、同時に「理解力・運動能力」が劇的に向上してきました。
泳ぎ始めてたった数メートルで体がまっすぐ立ってしまい全く泳げなかった子が、1年程度で平泳ぎ・クロールともに数百メートル泳げるようになりました。
学校のプールの時間内だけでの変化です。
また、勉強においても理解できる問題が格段に増えてきたのです。
改めて、「指先の動きは脳の活動と直結すること」を痛感します。
薬の限界を知る
しかしながらストラテラはコンサータほどは強くないと言われているものの、体調不良や薬が切れた時の消耗度合い、食欲不振などそれなりに副作用はありました。
また、初期の頃は改善が見られたものの、数カ月でその効果はあまり見られなくなり、量を増やしても改善度合いの限界というのも見えてきたのです。
そこで元々医療業界にいたこともあり、多くの医学雑誌を読んできた経験も一助となり、
「人間の脳の回復力にかけてみたい」
という思いから色々と情報を集め、ついに当時はまだ珍しかった
「分子栄養学」
に基づいた治療を行っているクリニックを探し当て、そこのアドバイスを元に、症状改善に向けて親子二人三脚で取り組んで行ったのです。
食事改善とサプリメントで驚くほどの変化が
クリニックの指導の元、食事を改善し、全く足りていない栄養素をサプリメントで補充しました。
すると驚くことに、最初の2カ月ですでに変化は表れ始めました。
たとえば、電気の消し忘れが無くなったり、忘れ物が少なくなったりという感じです。
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そして食事改善から9カ月経過したある日、突然部屋をきれいにし始めました。
驚いて2度見、3度見をしたものです。
ビフォーアフターの写真(室内)
*左または上がBEFORE
ビフォーアフターの写真(数学)
ビフォーアフターの写真(英語)
簡単にまとめると、
・字をきれいに書くことができる
・昼夜逆転が直る
・朝から自分で支度をして出かけるようになる
・テストの点数が上がる(最高で高校時代の国語の点数が92点)
・落ち着いて行動することができる
などといった大きい成果が得られました。
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そして成績もみるみる上がり、無事、第一志望だった都立高校へも合格しました。
分子栄養学についてもっと深く知りたいと思い、学び始めたのもこの頃でした。
なぜ分子栄養学に基づいた食事改善で、症状が改善するのか?
ADHDの症状が出ている人は、何らかの理由で(主に腸が弱いこと=腸内細菌叢と関係があります)脳の血流が全体にうまく行き渡っていません。また、脳内物質や細胞膜に必要な材料である良質な脂質(オメガ3脂肪酸)も圧倒的に足りていないのです。
代謝に必須であるミネラルやビタミンB群も不足しています。こうした、脳の働きを良くするために必要な材料を必要十分に届けてあげることで、症状が改善してくるのです。
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(同時に、腸に炎症を起こすものを摂取しないようにしたり、人間にとって不都合な産生物質を出す腸内細菌をはびこらせないようにするなどといったことも大切なキーポイントになります。)
分子栄養学の先にあった生化学という観点
さらに、分子栄養学をつきつめていった先には、生化学という観点がありました。
とても簡単にいえば、私たち人間は目には見えないもの(電磁波、熱、音、におい、人の発する感情など)からも影響を受けています。
つまり細胞は、単に食事からではなく、外からも中からも実に様々な影響を受けているのです。
光を浴び、良い音楽を聴き、自然に触れる。
こうしたこともまた子どもが変わっていくためにとても大切な要素になります。
そして中でもとりわけ親の抱えている無意識下の感情が子どもに与える影響が大きいことを知りました。
感情の持ち方、言葉のかけ方を変えることで、子どもがみるみる変わっていくのです。
私自身も、私から講座を受けて下さった方の多くも、人間の秘めたる力のすごさと、無意識下での活動がいかにその人や家族の在り方に大きく影響を与えるか、ということを実感することとなりました。
こうした代表(倉澤)の実体験、そして学んだ専門知識、および医療業界・美容業界・建築業界などで培った経験や足掛け30年に渡る指導実績などが子ども研メソッドの土台となっています。
たくさんの感謝のお声をどうぞご参照ください。
▶感謝のお声
皆様、子ども研メソッドで、大なり小なり改善していらっしゃいます。
一人でも多くの方が、少しでも救われることを願ってやみません。
またどのレベルをよし、とするかによっても異なると思いますので、そこはどうぞご理解ください。
Q.ダウンした時、誰がお子さんの面倒を? A.ハイ死にかけながらも私です