杏林予防医学研究所 山田豊文先生最後の講義 覚え書き
子どもの発達デザイン研究所 マイナス1歳からのヘルスプロジェクトを監修していただいた、杏林予防医学研究所 山田豊文先生※の講座の体験レポートと覚え書きです。
私の持っている認定講師の資格更新のため2年に1度、講座を受講してきましたが、今回で山田先生の講義は最後となりました。
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ただの断食ではない正しいファスティング方法や、摂取すべき食材の頭文字を取った「まごわやさしい」といった言葉を広めた第一人者でもあります。
概要
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講義はみっちり2日間、京都の杏林予防医学研究所で行われました。
・1日目は座学
・2日目は早朝~10時までは実践講座(早朝の裸足での散歩・瞑想・音楽を聴くなど)、以降は座学
です。
1冊400~500ページある分厚いテキスト×3冊(全部で5㎏)は、同じ上級講座であっても毎回内容が差し替えられ、また刷新されています。
今回は分子生物学・量子生物学を土台に、光、音、抗老化、エピジェネティクス、スポーツ栄養科学、ファスティング、その他多数の構成になっていました。
私が感じた、ここ数年間での大きい変化は、目に見えないもののエネルギーについてより体系化され、意識と無意識といったことも含めてかなり詳しく・多角的にテキストにまとめられていただけでなく、講義でも長めの時間を割いていたことでしょうか。
それが変わってきたのは、専門的な情報がYouTubeやSNSを通じて広く一般の人にも届くようになったことが大きいのではないかと感じています。
細胞は光と音で一瞬にして目覚める
夜明けの青い光と赤い光が人体のスイッチON
たった1日の朝活で不調がすっきり
今回は前回の記事で書いたように、スーパームーンの影響による不調と、更年期による不調を抱えての参加でした。
・疲れやすく、休み休みでないと一日を過ごせない
・寝ても寝ても眠気が抜けない(更年期治療のために使用しているホルモン剤の影響による)
などといった諸症状です。
ところがたった1日、しかも朝の3時間弱ほどの早朝講座を受けただけで、こうした症状がうそのように無くなりました。
疲れたな・・・と思うことが全くなくなり、自然と何かをしようというエネルギーが湧いてきます。
自然に夜眠くなり、ぐっすり熟睡できて朝は気持ちよく目覚められます。
とにかく元気。
帰宅後、何もせずとも3日間この状態が続きました。
もちろん今までも何度か参加してはいましたが、不調を抱えての参加は初めてだったので、その効果をより実感しました。
朝の光が効く理由
なぜそうなのか?という科学的な根拠については、テキストにびっちりとデータや化学式などとともに書かれていて、それを講義で学びます。
専門的かつ膨大すぎてとてもお伝えしきれないのですが、要するに、
「太陽が昇るのに合わせて細胞も目覚める」
という緻密かつ精巧なメカニズムを、私たちの体のあちこちの細胞が連携し、分子レベルで構築しているのです。
光は電磁波でエネルギーを持っており、例えば植物が光合成を行うように、人間も光を浴びると細胞内で分子が化学変化を起こします。それが次々と別の化学反応を起こし、脳へ伝わり、視床下部を通して
・細胞を修復しなさい
・炎症を抑制しなさい
・新しい血管を作りなさい
・シナプスを形成しなさい
・ホルモンを分泌させなさい
といった指令が出されるのです。
そのためにはまず最初に、太陽が昇る時間に・放つ光(夜明け直前の青い光と朝焼けの赤い光)を浴びることが必須なのですね。
音は振動であり周波数によって細胞に与える影響が異なる
講座内では、先述の光を浴びるために夜明け直前の時間(早朝5時40分~6時頃)に京都の鴨川へ出向きます。
そこでは美しい川のせせらぎや、虫の鳴き声などが聞こえてくるわけですが、これらの音は40HZの周波数を持っています。
この周波数は人間の脳内のグリア細胞の働きを活性化させることが研究からわかってきています。
簡単にいえば、頭がすっきりし、集中力や記憶力が向上するということですが、これだけでなく40HZの音はアミロイドβの分解・処理を促進させ、アルツハイマー病を改善に導いたりすることもあるそうです。
(テキストにはその実験結果のデータなども掲載されています。)
実際、この朝の自然の音に触れながらの散歩と、昇る太陽を見ながらの瞑想により翌日から本当に元気がみなぎり、頭もよく働くようになったのには本当に驚きです。
これはもう、様々な不調や悩みを抱えているどの方も実践してくださったら、とつくづく思います。
・・・以下は座学の講義で学んだ膨大な量の情報のうち、特に覚えておきたいものの忘備録です・・・
その他覚え書き一覧
亜鉛の欠乏がもたらす害
・亜鉛欠乏と自閉症の関係が示唆されている
・亜鉛不足はインスリン分泌の遅延を引き起こし、血糖値が上昇、糖代謝異常の一因となる
・多くの薬剤は亜鉛の吸収を阻害
・加齢とともに体内の亜鉛は減少、意識して補給が重要
・DNAの修復には亜鉛(とマグネシウム)が不可欠
鉄に対する誤解
・吸収されやすい鉄は鉄過剰になるリスクあり
・鉄分の過剰摂取は臓器に蓄積され細胞に障害を与えてしまう
(鉄は通常1~2㎎/日しか体外に排出されず、消化管からの吸収量も健康体であれば1~2㎎/日)
・マグネシウム不足が肝臓への鉄蓄積量増大を引き起こす
・ヘム鉄より非ヘム鉄のほうが実は生体内利用にかなっている
・肉からではなくほうれん草やプルーンなどから鉄の摂取を
タウリンは寿命を延ばす
・タウリンが持つ修復機能は多岐にわたる
(ゲノムの不安定・テロメアの短縮・ミトコンドリア機能不全・エピジェネティック変異他)
・母体由来のタウリンが胎児の正常な脳発達に必須
スポック博士の育児書
・第7版で牛乳の肯定論を否定したが日本語訳版ではそれが修正されていない
(それまで牛乳を推奨していたが180度考えが転換した)
塩化マグネシウムの治癒力
・マグネシウム不足はガンを招く
(ガン治療には塩化マグネシウムが必須)
・副鼻腔炎には塩化マグネシウム溶液で鼻うがいが効く
オメガ3とスポーツ・がん
・スポーツ選手は特に、15%以上、細胞膜脂質にオメガ3が含有されていることが重要
・ガンはオメガ3以外の脂質を避けるべき
(n-6不飽和脂肪酸は、がん細胞増殖を促進させるリスクあり)