生徒 作文・小論文例

受講生が書いた作文・小論文の一例です

論理的に記述する”形”を身につけること・どこまでも掘り下げて思考することを徹底することで、どんどん文章が書けるようになっていきます。
下記小論文や意見文は、授業を通して提出されたものの一部です。

受講直後

4つの枠を意識して述べる(なぜなら・さらに):KN(中3男子)

私は、今度の誕生日プレゼントには、(ゲーム機 )が欲しいと思っている。
なぜなら、(買ってもらうとうれしい気持ちになる)からだ。
さらに、(もらったその場ですぐ遊べる)からだ。
以上のことから、今度の誕生日プレゼントには、(ゲーム機)が欲しいと思っている。

4つの枠を意識して述べる(なぜなら・さらに):KT(高1男子)

私は、今日の夜ご飯には、(ステーキ)が食べたいと思っている。
なぜなら、(テレビでステーキを食べているのを見た)からだ。
しかし、(高いのであまり食べることが出来ないのである)。
以上のことから、私は、今日の夜ご飯には、(ステーキ)が食べたいと思っている。

基礎コース 6~10か月年程度

2つのうちから1つを選びその根拠を述べる:HK(小5女子)

私は、海外旅行と国内旅行では、国内旅行を選びます。
なぜなら、海外は日本語が通じない人が多いので、何か伝えたいことがあってもあまり話すことが出来ません。

たとえば、日本語が通じなければ商品について聞くことができず、手に入れたいと思うものがどれだかわからないため、好きなように買うことができないといったことや、パッケージをみて決めてしまい、開けてから買おうとしていた物と違っていたことに気づいたといったような、困ったことが起こります。
また、もしわからないまま買ってしまった場合、自分の想定していたサイズと違ったということや、体質に合わず体調を崩すといったことも起こるかもしれません。

しかし、日本旅行であれば日本語が通じるので、困ったことがあったとしても今自分がどんな状況なのかを伝え、助けてもらうことができます。
その上、日本は治安が良いので安心して旅行を楽しむことができます。

以上のことから、私は、海外旅行と国内旅行では、国内旅行を選びます。

賛成・反対の立場を決めて意見を述べる:RA(中3男子)

僕は、仕事を子どもの頃からすることに、反対である。

なぜなら、子供は見える視野が狭かったり、経験が乏しかったりし、まだまだ未熟だからである。
そのため、たとえば、仕事場の雰囲気や環境に対応するため、自分を出せず、ストレスを感じるといったことや、人の感情をあまり読み取れず、周りの人と些細な事でトラブルになるといったことが起こるだろう。
その結果、子供が気持ちを切り替えられず病んでしまうかもしれない。

その上、仕事をするよりも、友達や家族とふれあったり、のびのびすることの方が大事だと思う。
自分以外の人と、たくさん触れ合うことで、コミュニケーション力や、相手の気持ちを察する力を養ったり、自分にできることや得意なことなどを認識するような、自己形成をする時間が必要だからだ。

以上のことから、僕は、仕事を子どもの頃からすることに、反対である。

賛成・反対の立場を決めて意見を述べる:舞(中1女子)

私は、子どもの頃から携帯電話を使用することについて、反対である。

たしかに、子どもの頃から携帯電話を使用すると、嘘の情報に騙されない力が付く、
学校で友だちが出来なくても趣味が合う人と知り合うことができ、孤独を感じずに済む、
GPS機能などが付いているため、緊急時や災害時に自分の居場所を知らせることが出来る、といったメリットがあるだろう。

しかし、自分の意志とは関係なく、事件や戦争などの写真や動画など、将来に渡って心に傷が残ってしまうような情報を得てしまう可能性がある、
歩きながらスマホ操作をしていて、信号が赤にもかかわらず、気づかずに道路を渡ってしまって事故に遭ってしまう危険性がある、
SNSなどを利用することで、個人情報が流出してしまったり、ネット上のトラブルに巻き込まれ、場合によっては自殺に追い込まれてしまうこともある、などといった大きいデメリットがあるのだ。

以上のことから、私は、子どもの頃から携帯電話を使用することについて、反対である。

基礎コースzoom合同 10~12カ月程度

課題に対するメリットを3つ列挙する:AT(中1男子)

AI化が進むことのメリットを3つ挙げる。

1つ目は、ストライキなどが起きないのでサプライチェーンが安定する。それにより、安定して消費者に商品が届けられ、経済が安定する。

2つ目は、ロボットが作業を担ってくれることにより、少子高齢化社会であっても生産性が向上し経済が回るようになる。それにより、国内総生産が上がる可能性がある。

3つ目は、 AIによって個人に合った教育を提供することができる。その結果、研究開発がしやすくなり、医療や宇宙開発などの科学技術が進歩する可能性がある。

メリット・デメリットを3つずつ挙げる:悠晴(高3男子)

AI化が進むことのメリットを3つ挙げます。

1つ目は、自宅などで掃除や家事をAIロボットがしてくれるようになることです。
それにより、自分の趣味や友人と過ごす時間が増えます。その結果、QOLが向上します。

2つ目は、 仕事などでAIロボットの手を借りることで、作業効率が上がることです。
例えば、工場などでの仕分け作業や不良品の判別が人より素早く出来、ミスが大幅に減ることです。
これにより、人の手を借りることがほとんどなくなるので、人件費削減や早く大量に生産できるので、安い値で販売することが出来、多くの人たちに購入させることが出来ます。
その結果、会社の名が有名になったり、経済が回るので国が豊かになります。

3つ目は、 人が困難な場所でも作業が出来ることです。
それにより、災害時や戦争時などでも、救助に行ける範囲が拡大します。
その結果、より多くの命が助けられるようになります。

AI化が進むことのデメリットを3つ挙げます。

1つ目は、失業者が増えることです。
それにより、生活が厳しい家庭が増え、今よりも貧富の格差ができてしまうことです。

2つ目は、AIロボットを量産導入するのに、沢山の費用が掛かってしまうことです。
それにより、AIロボットを導入できる国と出来ない国が出来、物価の差が大きく開いてしまいます。
物価が高い国だと経済が回らなくなり、貧しい人々が増えてしまう可能性があります。

3つ目は、ロボットの材料でプラスチックが使われると、二酸化炭素が排出されるので、地球温暖化に繋がってしまうことです。
それにより、本来住める場所にいた動物たちが地球温暖化のせいで生息地が失われ、絶滅に繋がる恐れがあります。

小論文コース 3~4カ月

日本文化について論じる 基礎からの応用Ⅰ

入浴という日本文化について:CK(中3女子)

私は、入浴は非常に優れた日本文化だと思っている。そのことについて論じてみたい。

まず第一の理由として、体の健康に良いということが挙げられる。
たとえば、毎日入浴することで、代謝が上がり、栄養が行き届きやすくなったり、老廃物が排出されやすくなるといった血行促進の効果もある。

次に、全身を洗い流すことで病原となる菌やウイルスが体内に入ることを防げるため、病気の予防につながり体を健康に保つことが出来る。
海外には、室内へは土足で入り、そのまま就寝し、朝になってシャワーを浴びる国があるが、衛生状態が日本と比べると良くないため、しばしば感染症が蔓延し、命を落とすケースもある。

以上のことから私は、入浴は非常に優れた日本文化だと思っている。
そしてこの素晴らしい日本文化を、日本だけにとどまらず世界にも広められるとより良いと考えている。

日本文化について論じる 応用Ⅱ

日本古来の建築について:AY(高1女子)

私は、日本古来の建築は素晴らしい文化だと思っている。
なぜなら、襖や障子といった建具を用いて間を仕切る利用法があるからだ。
これにより、臨機応変に空間を変えることができ、家族の成長や客を呼んだ時など、様々な変化にも柔軟に対応することができる。

確かに、西洋の建築は個を重視しているため、それぞれの部屋が独立しており、合理的だという考え方もあるだろう。
しかし、決められた目的ごとに部屋を用意する場合、多くの建築面積や建築材料を必要とする。
その点、日本の臨機応変な間仕切りの仕方は、建築面積も狭くて済み、その分、建築材料も節約できるため、経済的でもある。

さらに、世界の建築に比べて、1000年以上前に建てられた建築物が残っているなど、丈夫なつくりになっている。
このことは、森林伐採の回数を減らし、森林破壊の抑制につながっていく。
実際、日本の多くの面積が森林であるのに関わらず、日本で栽培されたの人口林の伐採量は、他国より大幅に少ない。

以上のことから、日本建築は素晴らしい日本文化だと思っている。
そしてこの素晴らしい日本文化を、日本だけにとどまらず、世界にも広められるとより良いと考えている。

日本古来の建築について:HY(高2男子)

私は、日本建築は素晴らしい文化だと思っている。

なぜなら、釘などの鉄でできた建材を全く使用しておらず、特殊な木の組み方だけで建物を保たせているからだ。
これにより、鉄が錆びてそこから木が腐り、それが原因となり老朽化する可能性が無く、また木材の特性を活かすことで丈夫な建物を作ることが出来るので、地震大国日本において建物の倒壊の確率を減らすことも出来る。
たとえば、同じ木造でも 2×4工法などを用いるアメリカの建築物は、釘を多用するため、そこから劣化しやすく、平均寿命は50年前後だと言われている。
しかし、日本古来の木造建築技術を使うことにより建築物が長持ちし、その結果千年以上残っている建物も日本に実際にある。

さらに、現代の建造物に比べて建て替え回数を少なくすることが可能なため、木材の使用が大幅に削減できるからだ。
このことは、現在問題となっている森林破壊の抑制につなげることができるだけでなく、地球環境の保全にも役立つ。
実際、年々、森林伐採や森林火災が進むことで、地球上の森林が減りつつあり、深刻な水害や気候変動をもたらし、世界各国で大災害につながっている。
日本の木造建築技術を世界各国の建築物にも利用できれば、長いスパンで木材を大切に使えるようになり、無駄な森林伐採は相当減ると思われる。

以上のことから、日本建築は素晴らしい日本文化だと思っている。
そしてこの素晴らしい日本文化を、日本だけにとどまらず、世界にも広められるとより良いと考えている。

和食という日本文化について:CK(中3女子)

私は、日本古来の和食は非常に優れた食べ物だと思っている。そのことについて論じてみたい。
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まず第一の理由として、味同士がケンカしないので、様々な食材を合わせられるのに、飽きずにかつ健康維持ができるということが挙げられる。
たとえば、食材そのものの風味を生かしたものが多いため、味噌汁や鍋などに、海藻や豆腐などの一般的なものから根菜、魚介類まで、様々な種類の具材を入れても、美味しく食べることができる。
さらに醤油や味噌、塩といった調味料がベースであるため、栄養バランスや好みを考慮したメニューを考える際にも、自由度が高い。
実際、和食は健康長寿食として世界中から注目を浴びている。
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次に、米や、味噌、漬物などは冷めてもおいしいので、携帯食としても便利であるという点も大きい利点の一つだ。
このことは、遠足やピクニックといった楽しいお出かけの際にはもちろんのこと、災害時にも非常に役立つ。
実際、戦国時代よりおにぎりは重宝されてきた日本の携帯食であり、非常食でもある。現代においてもなお、大地震や台風などの自然災害時に、おにぎりは運搬しやすく、保管も配布もしやすいため、支援物資として大変重宝している。
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以上のことから私は、日本古来の和食は非常に優れた食べ物だと思っている。
そしてこの素晴らしい食べ物を、日本だけにとどまらず、世界にも広められるとより良いと考えている。

小論文コース 6~8カ月

新型コロナウィルス流行について:RA(中1男子)

新型コロナウィルスが流行したことによる影響について、私はメリットの方が大きいと考える。

たしかに、様々な行事イベントが中止若しくは延期となったといったことや、
感染症対策により人の往来や製品需要等が減少し、一部の会社・団体・店舗・施設等の著しい利益減少や、これに伴う倒産・活動中止・廃業・閉鎖がおきたこと、
感染症対策による生活必需品を含む物価高騰や、先述の被雇用者の生活が大変厳しくなったこと、といったデメリットはあっただろう。

しかし、テレワークの普及による都市部での殺人的なラッシュの緩和、あるいは、新型コロナウイルス感染症対策が実施された結果、従来のインフルエンザ等のウイルスの感染者数が減少した、
学校の遅れていたデジタル化が一気に進行したなどといった大きいメリットが得られたのだ。

以上のことから私は、新型コロナウィルス流行は、大きいメリットをもたらしたと考えている。

新型コロナウィルス流行について:JO(高1男子)

新型コロナウィルスが流行したことによる影響について、私はデメリットの方が大きいと考える。

たしかに、感染症に気を付けるようになった結果、コロナ以外の病気にもかかりにくくなったといったことや、
学校自体が休みになったことで、いじめなどが減り、そうしたことで悩んでいた人たちが救われた、
いち早く情報を知りたいために、ニュースを見るようになり、世界で起こっている戦争や、国内の重要なニュースなどを、迅速に入手できるようになった、といったメリットはあっただろう。

しかし、隔離や行動制限などの環境の変化により、ストレスに繋がったことで、うつ病患者や自殺者数が増加した、
あるいは、特に飲食店やホテル経営者などの売り上げが少なくなり、店がつぶれたりし、国内の経済がひっ迫された、
新型コロナウィルスに感染したことで、著名人や、お年寄りだけではなく、子どもや若い人などを含む多くの方が亡くなってしまった、といった大きなデメリットがあったのだ。

以上のことから私は、新型コロナウィルス流行は、大きいデメリットをもたらしたと考えている。

小論文コース1年・特進コース

課題:AI化と人間との共存・これからの未来について

福田 祐貴(中1)

AI の進化と人間との関係から、これからの未来について考えてみたいと思う。

まず、AI 化が進むことによって得られるメリットを考えてみると、人がやるより正確にかつ早く作業を終えることができ、効率化や人員削減に繋がるといったことがあると思う。
また、AI は、過去のデータからこれから起こりそうなことを判断できるので、重要な判断をする際には、より多角的に判断できる。
さらに、戦場、地下、倒壊したビル内、感染症が蔓延している地域などでの危険な作業を、AI を搭載したロボットだけで行えるようになり、人間を危険な作業から守ることもできる。

しかし、メリットが得られるのと同時に AI 化が進むことにより、考えなくてはならないリスクも多々出てくるであろう。
例えば、AI の場合は、自らどんどん学んでいくので、製造者も想像つかないようなことを起こす可能性があり、万が一バグなどで AI が失敗や間違いを起こした時には、製造者なのか使用者なのか、誰が責任を負えばいいのかが不明確だという問題が生じる。

また、なぜその解にたどりついたのかが解析できないと、どのような思考のプロセスを踏んだのかわからないといったことが起こる可能性がある。
その結果、その結論が的確かもわからないため、新薬の研究、宇宙開発などといった難しい分野で出された解を人間が理解することができなくなる、AI にトラブルが発生した際に、なぜその解にたどりついたのかが解析できず、二度と再現できなくなるといった問題が発生する可能性がある。

こうした AI 化が進むにつれて、単純な計算や簡単な組み立て作業) といった、人間でなくともできるいわば機械的な作業や、爆発物の処理および災害時の救助等、人命がむやみに損なわれる可能性がある作業は、たしかにAI化によってロボットに置き換わることで、人手の削減につながり、人命をも救うことができる。

しかし、その結果、改めて人間ならではの能力や、人間に求められるものが浮き彫りになってくると思われる。
たとえば、感覚とか直感で臨機応変に動くこと、その時に最適な答え方をするといった、いわば「 空気を読む」 といったことや、撫でる、抱きしめる、握手をするといった人の肌のぬくもりで人を癒すといったことなどだ。
同時に、極端な AI 化は、バグやテロにより世界中を混乱させ、多くの人に影響を及ぼし、場合によっては人命に関わったり、インフラを破壊させたりしてしまうリスクがある。
これらのリスクを防ぐためには、AI の暴走を食い止める必要があり、そのためにも人間が AI をコントロールするという関係性が逆にならないような仕組みが必要だ。
つまり、進化した AI と共存していく社会においては、AI は人間がする必要がない作業などを担い、人間は人間にしかできないことを追求しつつ、AI の管理、監視を 人間がしていくことが必須になってくると思われる 。

以上のことから、僕は、AI 化が進むこれからの社会においても、人間にしかできないものを求める欲求はなくならないと考えている。
従って、人間と AI との違いを明確にし、人間にしかできないことに特化するような社会の仕組みを創っていくことが非常に重要だと考える。

RA(中2男子)

AI の進化と人間との関係から、これからの未来について考えてみたいと思う。

最初に AI 化の促進は社会にどういったメリットをもたらすか考えてみる。
まずは AI に様々なことを任せられることだ。
AI にでもできる作業を AI に任せ、アイデアを出すことなどの人間にしかできないことにだけ人間が取り組むことにより、人間の作業時間を減らすことができ、その分だけ人間の作業をしていない時間を増やせる。
その結果、人間の生活に大きな余裕を生み出すことができるだろう。

次に AI が無駄なところを発見することだ。AI に不必要な経費、人員、備品を探させ、発見されたものを、必要な所に必要な分だけ再分配させる。
その結果、事業のさらなる効率化につなげることができるだろう。

さらに AI に様々なことを予測させられることだ。AI に事故の発生や今後のトレンドや景気、事故、誤作動の発生条件、ハッキングの手口とその対策などを事前に予測させ、その結果を AI が人に知らせることにより、会社利益の最大化や、事故の防止、安全性の向上、自己修復による誤作動の防止などにつなげることができるはずだ。その結果、会社の発展や安全性の向上、人間生活の維持などに大きな貢献をすることができるだろう。

今度は、AI 化の促進は社会にどういったデメリットをもたらすか考えてみる。
まずは AI が人間の仕事を奪ってしまうことだ。
AI にでもできる作業を AI に任せ、今までその作業を行っていた者が解雇されるといったことにより、失業者が大量に発生してしまうに違いない。
その結果、無職の 人間が溢れ、治安の悪化や生活保護者の増加などに繋がるだろう。

次に AI が何らかの原因により誤作動を起こしてしまうことだ。
AI に依存した社会において AI の誤作動が発生すると、工場のラインがストップし、商品が作られなくなるなどの事象が発生するかもしれない。
その結果、生活必需品が店頭からなくなるなどして、人間の生活に重大な影響を 及ぼすだろう。

さらにインターネットを経由して、システムが攻撃されてしまうことだ。
AI 化の進展に伴い、インターネットへ社会的インフラが規模の大小を問わず接続することで、それらがインターネットを経由して、悪意のある者にハッキングされてしまい、人間に何らかの危害が加えられる、病院、公共交通機関、警察、消防等々の社会的インフラが麻痺してしまうなどといったことはいつか起こるだろう。
その結果、犯罪が多発する、火が消し止められないなどといった大きな損失が社会に発生してしまうことだろう。

以上のことから私は、AI 化のメリットを最大限に享受し、人間社会と共存させていくためには、 AI 化によるデメリットに対する対策を予めしっかりとやっておくことが重要だと考える。
例えば、人間の仕事を奪わないように会社に一定の雇用を義務 付けるといった政策や、AI に誤作動を起こす状況やセキュリティ・ ホールを探させ、プログラムの自己修復をさせるなどといったことができるだろう。
こういったことによりさらなる科学の進歩、より良い生活が期待でき、ひいては、人類の大きな進歩 につなげることができると考えている。

(1291文字)

CK(中3女子)

AI の進化と人間との関係から、これからの未来について考えてみたいと思う。

まず、AI 化が促進することによるメリットについて考えてみると、 AI を用いる事で、誰でもアイデアの量産が可能だといったことがある。
昨今においては、絵の自動生成や単語を元に物語が編み出す技術が発達しており、人間がする創作や発想の手助けになっている。
今後もその技術が研究開発されるのと同時に、人間が AIの正しい利用方法を学べば、アイデアを組み合わせ試行する地道な作業が省け、より作品の精度を高める段階に時間を費やすことができるため、芸術文化の発展に貢献するだろう。

さらに、AI の導入は人件費や経費の削減につながる。
例えば、データの計算、抽出、などの事務作業を AI に任せ、より効率化させることで、企業は浮いた分の資金を設備や広告費用、新技術の開発や他分野への投資などに充てられるようになる。
その結果、生産性が向上し、GDP が成長する。

また、AI が生活に浸透すると、人材育成の概念が変化する。今の時代、大学入試として一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜が実施されているが、 大学入試を突破する AI やチャット GPT などの登場により、暗記重視の学校教育は思考型 教育へと転換する動きを見せている。 これによって、数学力、読解力、論理力、正解のない問いに答える力などが問われる時代が来る。その結果、意欲のある後進 や AI を有効活用できる人材が育ち、人間の生活が豊かになる。

しかし、AI 化の進展には大きなデメリットも伴うだろう。
例えば、AI の利便性が高すぎることで人間の能力低下が起きるといったことだ。
人間はバーチャルアシストに依存してしまうと、 意欲や記憶力、思考力などを必要としないため、能動的に物事に取り組む力が衰える。これらの力は、学業や人との関わりの中で必要となるため、結果として、全体的な学力や人間力の低下に繋がる。

さらに、AI が普及すると雇用が減少する。 運送業や入力作業などのマニュアル化された仕事が AI によって代替されやすいのは勿論のこと、芸術作品はデータを元にコンテンツを生成する AI で出力できるため、様々な職種で失業者が増加する。その結果、経済格差や所得格差の拡大に繋がる。

また、AI は指数関数的に成長し、いずれ技術的特異点に到達する可能性がある。
例えば近年では、意識をコンピュータに移すことで不老不死を実現させようとする試みや、人間に酷似した AI ヒューマノイドロボットの開発が行われている。
このように、AI は人間に、人間は AI に近い存在に変化すると、人間の存在意義は不明瞭になったり、人間の定義が塗り替えられたりしていく。その結果、人間的世界の喪失にも繋がりかねない。

以上のメリット、デメリットから考えるに、私は、AI 化の進展は人間に多大な利益 をもたらすが、それとともに人間の存続に関わる甚大な悪影響を及ぼすと考える。
今後も AI の市場規模は拡大し続け、その存在はより身近になる可能性は非常に 高いことから、リスクが甚大であっても、後戻りすることはないだろうと思われる。
したがって、私は、AI と共存する社会を実現させるために、AI についての理解を 深め AI を管理し続けることが何よりも必要だと思う。

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