夏休み読書感想文の書き方(例文・ひな型付)
夏休みの宿題で読書感想文が出たけれど、何日経っても白紙…」
「『思ったことを自由に書いて』と言われても、何を書けばいいのか分からない…」
そんなお子さんでも大丈夫!作文は「普段から『自分の引き出し』を持っておくこと」と「親子の対話」を活用すれば、原稿用紙がスラスラ埋まるようになります。
※入試・テスト用の論理的な文章構成や、説得力のある根拠作りについて知りたい方は【小論文作成編の記事】を併せてご参照ください。
1. 作文のコツ:持論を作っておく!
作文が苦手な子の多くは、本を読んだりお題を出されたりしてから「えーっと、何を思ったらいいんだろう…」と考え始めてしまいます。
しかし、文章を書こうとしてから「自分の気持ち」を探すのはとても大変です。
そこで大切なのが、普段から持論を作っておくことです。
作文における「持論」とは、堅苦しい意見ではなく「自分が感動したこと」「日常で大事にしていること」です。
あらかじめ以下のようなテーマで自分の「持論」を持っておくと、どんな本やお題が来てもすぐに結びつけられます。
作文で使える5つの引き出し(感情・体験のパターン)
1.自然や生き物への思い
2.身近な人との関わり
3.命や平和について
4.新しい技術と自分の暮らし
5.他者への思いやり
本を持論に合わせて選ぶ!
本を選ぶときは、「自分のどの持論(体験や気持ち)と繋げられるのはどれかな?」という視点で探すのが最大のコツです。
先に何パターンかの文章を作っておきます。
そして、その本に合うように一部分だけをアレンジするもです。
赤線以外の部分の文章(黒字)は、先に作っておく
小学生バージョン
中学生バージョン
小論文との違いは?
作文・・・主観的なもの(自分の気持ちや感想)
小論文・・・第三者が読み納得できるよう、主観ではなく客観的視点から意見の根拠を元に論理的に書いたもの
2. 親がサポートする時の3つの原則
① 完璧を目指さない!最初は「真似」や「置き換え」でOK
最初からすべて自分の言葉で書こうとしなくて大丈夫です。
良い例文の書き出しを真似したり、登場人物の立場を「自分だったら…」と置き換えて書くところから始めましょう。
② 1日で書き上げようとしない
「今日中に全部書きなさい!」は挫折の元です。
まずはどのパターンを作ろうかを決められたら最初の日はそれでOK。
「明日は書き出しの2〜3行だけ書こう」と、細かく分けて進めましょう。
③ 会話で「気持ち」を引き出してあげる
白紙で悩んでいる子には、親がが質問を投げかけ、会話をしながら文章の種を集めていきます。
3. 【実践】親子の対話から「感想文用のひな型」を作る具体例
「4.新しい技術と自分の暮らし」に結びつけて、親子の会話から文章を広げていくステップ例です。
親:「もし突然、電気もゲームもスマホも全部使えない生活になったらどう思う?」
子:「えー無理!退屈すぎて困る」
親:「そうだよね。じゃあ『もし急にゲームやスマホがなくなったら、とても困ると思います』って書いてみよう。なくなったら、どんな風に過ごすと思う?」
子:「外に遊びに行くかも」
親:「いいね!外でどんな遊びができるかな?昔の遊びとか知ってる?」
子:「知らない。木登りとかおにごっことか?」
親:「そうだね。昔の暮らし方についての本を探してみようか。」
4. 【完成例】会話から生まれた感想文用のひな型例
会話を通して引き出した「自分の気持ち」繋げると、感情豊かで生き生きとした作文の土台が完成します。
「※」部分は本に合わせて変更。
僕は、もしある日突然、自分の家からゲームやテレビがなくなったら困ると思います。
それらがなかった頃はどうしていたのだろうと思いました。
そのことを知りたくて、「※〇〇〇〇」 という本を選びました。
この本には、
「※電気やインターネットがなかった昔の時代の暮らし方 」について書かれていました。
この本の中で特にぼくが感動したのは、
「※昔の人たちは、どんぐりや松ぼっくりでコマを作ったり、葉っぱで笛を作ったりして、身近な自然を使ってたくさん遊んでいた 」
というところです。
ぼくたちは作られたもので当たり前のように遊んでいますが、道具がなくても自分で工夫すれば、色々な遊びを生み出せるのだと分かりました。
画面の中のゲームも楽しいけれど、これからは友達と一緒に外に出て、自分たちで新しい遊びを作り出せるような工夫をしてみたいです。
文章を長くする場合は、それぞれの行に少しずつ詳細を加え、調整していきます。
文章を少し長くした例
――400字詰め原稿用紙で2枚半文程度です――
ある時、今の便利な生活について会話をしたことがありました。「もしある日突然、自分の家からゲームやテレビがなくなったらどうなのだろう」ということを両親から質問され、僕はうまく答えることができませんでした。とても困ると思ったけれども、どうすればいいのかがわからなかったのです。それを考えようと思い、書店に足を運びました。そして僕は、
「※〇〇〇〇 」という本を選びました。この本では、
「※電気やインターネットがなかった江戸時代の頃の暮らし方」 について書かれていました。
この本を読むまで、僕はきっとゲームもインターネットもなくて、とてもつまらなかっただろうと思っていました。しかし、実際読んでみると、全然そうではなかったことに驚きました。
この本の中で特に僕が感動したのは、
「※昔の人たちは、どんぐりや松ぼっくりでコマを作ったり、葉っぱで笛を作ったりして、身近な自然を使ってたくさん遊んでいた 」
というところです。
外で体を一杯動かすこと、自然と触れ合うこと、太陽の光が暮らしと深く関わっていたことの大切さも同時に学びました。
もし今の僕が同じ立場だったら、電気もおもちゃやゲームがないのに、どうやって遊べばいいのだろう、と考えると思います。
そして、毎日することがなくなって、きっと退屈してしまうかもしれません。
でもそれは、外であまり遊ばなくなってしまい、自然と触れ合う機会が減ったことを意味しています。
人間の健康を考えた時、本当にこれでいいのかと考えさせられました。
僕たちは当たり前のように画面を見て遊んでいますが、道具がなくても自分で工夫すれば、色々な遊びを生み出せるのだと分かりました。
画面の中のゲームも楽しいけれど、これからは友達と一緒に外に出て、自分たちで新しい遊びを作り出せるような工夫をしてみたいです。
5. 他のひな型への応用
質問例:
Q:もし突然、地球上に住めなくなったらどうなる?
A:困るよね。同じように動物たちも困らないかな?
Q:もし突然、大事な友だちがいなくなったらどうなる?
A:困るよね。伝えたい気持ちを伝えられないまま別れることになったらどうかな?
Q:もし突然、家族がだれもいなくなったらどうなる?
A:困るよね。戦争をしている国の子どもたちはどんな気持ちだろう?
4.上記具体例参照
Q:もし自分が、一人だけ全く言葉が通じない国に突然連れてこられたら、どう思う?
A:困るよね。うまく話せない人や日本にいる海外の人も同じ気持ちではないかな?
6. まとめ
読書感想文は、「普段から持っている自分の引き出し(体験や気持ち)」と「本のテーマ」を出会わせる作業です。
これは作文にも同じことがいえます。
同じテクニックを使えますので、ぜひ応用してみてください。
「どう論理的に組み立てるか」というテクニック面については、ぜひ【小論文作成編の記事】も参考にしながら、お子さんの「書きたい気持ち」を優しく引き出してあげてくださいね。

