発達特性のある子が受験前にやるべき4つのこと
勉強量だけでは伸びない子がいる理由
受験を目指すようになると、多くのご家庭では「どれだけ勉強時間を確保するか」に意識が向きます。
もちろん、学習量は大切です。
しかし、同じ時間勉強しても、大きく伸びる子と、なかなか成果につながらない子がいるのも事実です。
その違いは、単純な努力量だけではなく、
集中して取り組める状態になっているか
情報を処理しやすい状態になっているか
学習に必要な身体の使い方ができているか
といった「学ぶための土台」にも関係しています。
特に発達特性のあるお子さんの場合、能力がないのではなく、本来持っている力を発揮しにくい状態になっているケースがあります。
今回は、これまで多くのお子さんを見てきた中で感じた、学習能力を引き出すために大切な4つのポイントをお伝えします。
ぜひご一読ください。
学習能力を高めるために見直したい4つのポイント
1.手先や指先をしなやかに使えるようにする
文字を書く、ノートを取る、図を書く。
こうした学習活動では、手指の細かな動きが必要になります。
手先をうまく使えない場合、書くこと自体に大きなエネルギーを使ってしまい、考えることに集中できなくなることがあります。
例えば、
鉛筆を強く握りすぎる
文字を書くとすぐ疲れる
ノートを取ることが負担になる
といった場合は、学習内容以前に「書く動作」そのものが壁になっている可能性があります。
遊びの中で、
粘土
折り紙
工作
指先を使う遊び
などを取り入れることも、手の使い方を育てる助けになります。
特にピアノは、左右の指をまんべんなく動かすことが非常に良い脳トレになるのでおすすめです。
2.姿勢を安定させる
長時間机に向かうためには、姿勢を維持する力も必要です。
姿勢が崩れると、集中力が続きにくくなったり、疲れやすくなったりすることがあります。
例えば、
机に伏せる
椅子にもたれ続ける
すぐ横になりたがる
という場合、単なる「やる気の問題」ではなく、姿勢を保つこと自体が負担になっている可能性があります。
座り方や机・椅子の高さを見直すだけでも、学習への取り組みやすさが変わることがあります。
また、感覚統合がされていないと、自分の姿勢を保持するのが難しいケースもあります。
感覚統合のための運動療法や、最近では原子反射に対するワークなどもあります。
3.文字や情報を正しく処理する力を育てる
国語や算数でつまずく子どもの中には、知識不足ではなく、情報処理の方法に特徴がある場合があります。
例えば、
文章を読んでも情景が浮かばない
頭の中で整理するのに時間がかかる
説明を聞くだけでは理解しにくい
といったケースです。
その場合、ただ問題量を増やすよりも、
図にする
実際に動かしてみる
言葉とイメージを結びつける
といった方法が有効なことがあります。
国語力とは、単に文章を読む力ではなく、「頭の中で情報を整理する力」でもあります。
ちなみに、この「言葉」と「イメージ」を結びつけることが苦手な子は、左右両方の手で文字を書かせると、どちらかの手が止まってしまうことがほとんどです。
遊びの一環として、ホワイトボードの前に立たせ、左右両手で、文字や絵を
まずは同じ方向に
慣れてきたら鏡文字の方向に
描かせることを日々取り入れてみてください。1日5分程度で大丈夫です。
4.視機能=両眼視できているかを確認する
✔漢字や英単語がなかなか覚えられない
✔読み飛ばしや読み間違えが多い
✔つっかえつっかえ本を読む
✔字が汚い
✔まっすぐな線やきれいな図形がかけない
✔疲れやすい
✔集中力が続かない
こんな場合は、視機能を調整することで改善することがあります。
下記記事をぜひご参照ください。
学力を伸ばすには、まず脳が働ける土台を整える
勉強時間を増やす前に、
「今、その子は本来の力を発揮できる状態なのか?」
を見る必要があります。
集中できない。
覚えられない。
文章が理解できない。
そうした状態の背景には、学習方法だけではなく、身体の使い方や生活習慣、情報処理の特徴が関係していることがあります。
学力を伸ばすためには、ただ問題を解く量を増やすだけではなく、脳が力を発揮できる環境を整えること。
それが、偏差値や成績を伸ばすための大切な第一歩になります。
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「国語脳」は、生化学と教育を融合した、代表・倉澤けい提唱の教育理論です。