【国語脳】受験合格への道④|小学3年までに身につけたい「語彙力と思考力」
この記事では、小学校低学年の時期に身につけておきたい「語彙力」「具体化する力」「考える力」についてお伝えします。
これらの力は、将来的な国語力だけではなく、算数・理科・社会などあらゆる学習の土台となり、中学・高校・大学受験においても大きな差につながります。
小学3年までに習得した語彙力と思考力が学力を左右する
国語の問題で求められる力は、単に文章を読めることではありません。
文章に書かれている内容を理解し、自分の中で整理し、必要に応じて言葉で表現する力が必要になります。
その土台となるのが、
語彙力
具体化する力
思考力
です。特に小学校低学年の時期は、これらを自然に伸ばしていく大切な時期です。
国語で問われるのは「具体化する力」
例えば、
「好きな食べ物は何ですか?」
という質問には、多くの子どもが答えられます。
「カレー」
「ハンバーグ」
「果物」
などです。しかし、
「なぜ好きなのですか?」
と聞くと、途端に答えに詰まる子も少なくありません。
「おいしいから」
で終わってしまうことが多いのです。
もちろん、「おいしい」という感覚は大切です。
しかし、国語力を伸ばすためには、
「どんなところがおいしいのか」
「どんな食感なのか」
「食べた時にどんな気持ちになるのか」
というように、自分の感覚を具体的な言葉に置き換える力が必要になります。
具体化するには語彙力が必要
例えば、
「このフライドポテトはおいしい」
という感想も、
「カリッと揚がっていて、噛んだ瞬間にサクッとした食感があり、中からホクホクしたじゃがいもの味が広がる」
と表現できます。
この違いを生むのが語彙力です。
「カリッ」
「ホクホク」
「シャキシャキ」
といった表現。
「食感」
「酸味」
「甘味」
「香り」
といった言葉。
こうした言葉を知っているからこそ、自分の中にある感覚を相手に伝わる形に変換できます。
つまり、語彙力がなければ、考えていることを具体化することはできません。
そして具体化できなければ、深く考える力も育ちにくくなります。
語彙力の差は小学生低学年から広がっていく
実際、これまで多くのお子さんを見てきた中で感じるのは、読解力や表現力が高い子には共通点があるということです。
それは、幼い頃から読書が好きだったり、ニュースについて家族と日常的に会話をしてきたという点です。
これは英語学習にも似ています。
大人になってから単語や表現を一から覚えるよりも、幼少期から自然に触れてきた子の方が、無理なく身につけることができます。
読書によって得られる語彙や表現の蓄積は、短期間の勉強だけでは簡単に追いつくことができません。
また、学年が上がるにつれて、習い事や部活動、学校の勉強などで自由な時間は減っていきます。
だからこそ、小学校低学年までの時期に、本や会話を通じて言葉の土台を作ることが重要なのです。
文末の視機能についての記事をぜひ参考にしてください。
家庭でできる語彙力アップの方法
特別な教材を大量に用意する必要はありません。
大切なのは、日常の中で子どもの言葉を増やすことです。
例えば、
「楽しかったね」
で終わらせず、
「何が一番楽しかった?」
「どうしてそう思ったの?」
「どんなところが面白かった?」
と聞いてみる。
このような会話の積み重ねが、自分の経験を言葉に変える力になります。
また、子どもは親の姿をよく見ています。
家の中に自然に本があり、大人が本を読む姿を見る環境も、子どもの読書習慣につながります。
思考力を伸ばすには「疑問を持つ力」が必要
思考力とは、単に知識量が多いことではありません。
「なぜ?」
「どうして?」
「自分ならどうする?」
と考える力です。
例えば、
「今日の夕飯は何が食べたい?」
という問いに、
「何でもいい」
と答える子もいます。
もちろん性格による部分もあります。
しかし、中には「自分で考えて選ぶ」という経験が少ないため、自分の考えを持つこと自体に慣れていない子もいます。
子どもに、
「あなたはどう思う?」
「どうしたい?」
と問いかけることは、思考力を育てる大切な習慣になります。
家庭での会話が国語脳を育てる
食事中の何気ない会話も、思考力を育てる貴重な時間です。
ニュースについて、
「なぜこういうことが起こったのだろう」
「自分だったらどう考える?」
と話してみる。
AIが発達した未来について、
「人間にしかできないことは何だろう」
と考えてみる。
答えを教える必要はありません。
大切なのは、自分の頭で考える経験を積むことです。
論理的思考には図形化力も必要
論理的思考力には、文章を整理して構造化する力も必要です。
例えば「つまり」という言葉は、前後の文章が同じ意味であることを示します。
文章を読みながら、
「これは同じ内容を言い換えている」
「これは原因と結果の関係だ」
と整理する力が必要になります。
そのためには、文章だけではなく、図形問題や積み木、パズル、絵合わせなどを通じて空間認識力を育てることも重要です。
国語脳とは、国語だけを学ぶことではありません。
見る力、考える力、感じる力、伝える力。
それらを総合的に育てることで、子どもは自分の考えを整理し、社会の中で活用できる本当の思考力を身につけていきます。
「国語脳」は、生化学と教育を融合した、代表・倉澤けい提唱の教育理論です。