【国語脳】受験合格への道③|乳幼児期に育てる「ルールを理解する力」
文章を理解する力、状況を判断する力、相手の意図を読み取る力。
これらの土台となるのが、当研究所が提唱する「国語脳」です。
この記事では、将来の学力や論理的思考力を伸ばすために、乳幼児期から整えておきたい「脳の使い方」と「考える力の土台」についてお伝えします。
学力を伸ばす前に必要なのは「脳をバランスよく使う力」
勉強につまずく子どもを見ていると、知識不足だけが原因ではないケースが多くあります。
実際に毛髪検査やQEEG検査などを通して、多くのお子さんの状態を見てきましたが、学習が苦手な子の場合、脳の働き方に偏りが見られることがあります。
例えば国語の文章を読む場合、
「文字を読む」
「内容を頭の中でイメージする」
「文章全体の構造を理解する」
「登場人物の気持ちを推測する」
といった複数の処理を同時に行う必要があります。
しかし、どれか一つの働きに偏ると、
「音読はできるのに内容が理解できない」
「文章の意味は分かるけれど、相手の気持ちが読み取れない」
といったことが起こります。
一般的には右脳・左脳という表現が使われますが、実際の脳の働きはもっと複雑です。
医学博士の加藤俊徳先生は、脳には以下のような8つの脳番地があると説明されています。
思考系
理解系
記憶系
感情系
伝達系
運動系
視覚系
聴覚系
大切なのは、どれか一つだけを伸ばすことではなく、それぞれの働きを連携させながら使える状態を作ることです。
幼児期からできる脳の土台作り
両手を同時に使う遊び
発達に特性のあるお子さんを多く見てきた中で、鉛筆を正しく持つことや、手先を思い通りに動かすことが苦手なお子さんは少なくありません。
これは単なる器用・不器用の問題ではなく、脳と身体の連携とも関係しています。
おすすめなのが、左右の手を同時に使う遊びです。
例えば、
・両手で同時に丸や三角を書く
・左右対称の文字や図形を書く
・大きなホワイトボードに両手で描く
といった取り組みです。
最初は簡単な形から始め、少しずつ難易度を上げていきます。
毎日数分でも継続することで、脳の連携を促す練習になります。
ピアノは脳全体を使う習い事
幼児期の習い事として、ピアノも非常におすすめです。
楽譜を読む。
音を記憶する。
両手を別々に動かす。
音を聞きながら表現する。
ピアノ演奏では、複数の脳機能を同時に働かせる必要があります。
単に音楽技術を身につけるだけではなく、脳を総合的に使う経験になるのです。
また、クラシック音楽については、物理学者ジョエル・ステルンナイメールが提唱した「タンパク質の音楽」という考え方もあります。
生命を構成するタンパク質の配列と音楽のメロディーとの関連性を研究したものであり、音楽が生命活動と深く関係しているという視点もあります。
ルールを理解する力が論理的思考力につながる
学力を伸ばすために、幼児期から身につけておきたい力があります。
それは、
「物事には一定のルールがある」
と理解する力です。例えば、
「○△、○△、○△……○の次は?」
という問いに対して、
「△」
と答えられる。
これは単なる記憶ではなく、規則性を理解する力です。
社会生活でも、学習でも、私たちは常にルールや仕組みを理解しながら行動しています。
そのため幼児期に、この「考える回路」を育てておくことが重要になります。
ルール理解の土台作りに役立つ遊び
パズル
パズルは、
・形を認識する
・決められた場所に合わせる
・全体を考える
という力を育てます。
これは、社会の中で必要になる「状況を理解する力」の基礎になります。
素材はプラスチック製だけでなく、木製や手作りのものなど、触覚も刺激できるものがおすすめです。
絵合わせ
例えば、リンゴという存在を理解すると、
赤いリンゴでも、
緑のリンゴでも、
写真でも、
イラストでも、
同じ「リンゴ」と認識できます。
これは脳にとって高度な情報処理です。
絵合わせ遊びは、
「共通点を見つける力」
「違いを理解する力」
「全体を推測する力」
を育てます。
これらは、文章理解や相手の気持ちを考える力にもつながります。
幼児教育は目的に合わせて選ぶ
幼児教室については、目的によって内容が大きく異なります。
小学受験を目的とする場合は、受験対策に特化した教室が有効です。
一方で、発達や思考力の土台作りを目的とする場合は、子どもの成長段階に合った刺激を与えることが大切です。
重要なのは、早く勉強を始めることではありません。
その後の学習を支える「考える力」「理解する力」の土台を作ることです。
国語脳は学力の土台である
受験で求められる力も、社会で必要になる力も、根本には共通しています。
情報を理解する。
考える。
判断する。
相手に伝える。
これらの力を支えるのが「国語脳」です。
幼児期にどのような経験を積むかによって、その後の学び方は大きく変わります。
学力を伸ばすためには、まず学ぶための脳の土台を整えることが大切なのです。
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「国語脳」は、生化学と教育を融合した、代表・倉澤けい提唱の教育理論です。