【国語脳】表現する力とは?考えや気持ちを相手に伝わる言葉にする力
子どもの表現力を伸ばすために、多くの方は「作文を書く練習」や「人前で発表する経験」を思い浮かべるかもしれません。
もちろん、これらの経験も大切です。
しかし、本当の意味で表現する力を育てるためには、ただ文章を書いたり、話す練習をしたりするだけでは十分ではありません。
大切なのは、自分の考えや気持ちを整理し、相手に伝わる形に変換する力です。
国語脳では、表現する力を
「自分の中にある考えや感覚を理解し、それを適切な言葉として相手に届ける力」
と考えています。
表現する力とは、話が上手なことだけではない
「表現力がある子」というと、
・人前で堂々と話せる
・作文が上手に書ける
・たくさんの言葉を知っている
といった姿をイメージするかもしれません。
しかし、本質的な表現する力とは、単に話す技術や文章力だけではありません。
大切なのは、
「何を伝えたいのか」
「相手にどう伝えれば理解してもらえるのか」
「どの言葉を選ぶと自分の考えに近くなるのか」
を考えながら表現できることです。
例えば、
「学校で嫌なことがあった」
という出来事があった時、
「嫌だった」
だけで終わるのではなく、
「何が嫌だったのか」
「相手のどんな行動が気になったのか」
「自分はどうしてほしかったのか」
を整理することで、相手に伝わる言葉になります。
感覚を具体的な言葉に変える力
子どもの感想は、最初は短い言葉から始まります。
「楽しかった」
「すごかった」
「つまらなかった」
「おいしかった」
もちろん、それは大切な第一歩です。
しかし、そこから一歩深めることで、表現する力は育っていきます。
例えば、
「この料理はおいしい」
という感想。
ここで、
「どこがおいしいと思ったの?」
と問いかけることで、
「甘みがあるから」
「香りが良いから」
「食感が好きだから」
「家族と食べた思い出があるから」
というように、より具体的な表現へ変わっていきます。
このように、
感じたこと → 理由を考える → 言葉にする
という経験の積み重ねが、表現する力を育てます。
相手に伝わるように表現する力
表現する力で重要なのは、「自分が言いたいことを言う」だけではありません。
相手がどのように受け取るかを考えることも大切です。
例えば同じ内容でも、
「ちゃんとしてよ」
と言うのと、
「○○してもらえると助かる」
と言うのでは、相手が受け取る印象は大きく変わります。
何を・どうするか といった誰にでもわかる具体表現を心掛けること。
それを聞いた相手がどう感じるかを考えられること。
自分の考えを持ちながら、相手に届く言葉を選ぶ。
この力は、学校生活だけでなく、大人になってからの人間関係や仕事でも重要になります。
家庭でできる表現する力の育て方
表現する力を育てるために大切なのは、子どもの言葉を否定することではなく、少しだけ具体化する手助けをすることです。
例えば、
「今日、楽しかった」
という言葉。
もちろん、子どもがそう感じたことは大切です。
しかし、「楽しかった」という言葉だけでは、聞いている相手にはどのような出来事だったのか、なぜ楽しかったのかまでは伝わりません。
そこで、
「何が楽しかったの?」
「どんなところが楽しかった?」
「一番印象に残ったことは何?」
と聞いてみます。すると、
「友達と遊んだから楽しかった」
「休み時間に友達とサッカーをして、最後にゴールを決められたことが嬉しかった」
というように、具体的な表現へ変化していきます。
「おいしかった」
「すごかった」
「面白かった」
「嫌だった」
という言葉も、日常でよく使われる表現です。
しかし、これらは人によって受け取り方が違う曖昧な言葉でもあります。
「何がおいしかったのか」
「どこがすごいと思ったのか」
「何が面白かったのか」
「何が嫌だったのか」
を考えることで、自分の経験を整理し、相手に伝わる言葉へ変換する力が育ちます。
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「国語脳」は、生化学と教育を融合した、代表・倉澤けい提唱の教育理論です。