1. HOME
  2. ブログ
  3. 国語脳
  4. 【国語脳】危険を予測し自分を守る「見通す力」の育て方
記事

国語脳

【国語脳】危険を予測し自分を守る「見通す力」の育て方

「国語力」と聞くと、多くの人は教科書の読解問題や作文を思い浮かべるかもしれません。
しかし、子どもの発達デザイン研究所が提唱する「国語脳」が育む最も重要な力の一つに、「物事を多角的に捉え、この先どうなるかを予測する力」があります。

指導の現場では、テストの成績は良くても、日常生活における「危険性への想像力(見通す力)」が十分に育っていないお子さんに遭遇することが少なくありません。

これからの複雑な社会で、子どもがトラブルに巻き込まれず、自分の命と人生を守り抜くために必要な「思考の育て方」をお伝えします。

1. 成績が良くても「その先」を想像できない子どもたち

国語塾では、思考力を深めるためにさまざまなテーマで問いかけを行います。
その中で、多くの子どもたちが「目先の状況」で思考をストップさせてしまう現実が見えてきます。

例えば、授業でこんな問いを投げかけます。

「大金を持っている人には、どんな悩みがありますか?」

多くの子どもは「泥棒に入られる」という目に見える答えまでは出せます。
しかし、「その先、どんなことが起こるだろう?(人間関係の崩壊や疑心暗鬼など)」と一歩踏み込むと、途端に答えが止まってしまいます。

また、「外出先で家族とはぐれてしまったらどうする?」という問いに対して、「家族が迎えに来るまでその場で待つ」と答える子がいます。

「もし何時間も来なかったら?」
「夜になって雨が降ってきたら?」

と問いを重ねて初めて、危機感を持って「その先」を考え始めるのです。

危険を回避するためには、「今どうするか」という単一の視点だけでなく、「このまま進んだらどうなるか」という時間軸を持った予測力(国語脳)が欠かせません。

2. 「見通す力」を育む、家庭での4つの問いかけ

危険を予測する力は、一朝一夕には身につきません。
日頃から「もし○○だったら?」「その先はどうなる?」と考える習慣をどれだけ積んできたかで決まります。

ご家庭の食卓や日常の会話の中で、ぜひ次のようなテーマで話し合ってみてください。

「お金持ちには、どんな良いことと困ることがあると思う?」
「有名になると、どんなリスクがあるかな?」
「もし今、大きな地震が起きたら最初に何をする?」
「あなたにとって本当に大切なものは何?それはなぜ?」

ニュースを見ながら「もし自分だったら?」「被害に遭った人の立場ならどう考える?」と意見を交わすことも、最高の脳トレになります。

3. 親が答えを教えない。子どもの口から「ひな型」を引き出す

家庭で会話をする際、最も大切なポイントは「親が正解を教えすぎないこと」です。
親が先回りして「こうなるから危ないでしょ」と答えを与えてしまうと、子どもの脳は思考を放棄してしまいます。

「どう思う?」
「それはどうして?」
「もしそれが上手くいかなかったら、次はどうする?」

筋力が日々のトレーニングで育つように、思考力も問いかけの積み重ねによって鍛えられていきます。
子ども自身が頭を悩ませ、自分の言葉で「思考のひな型(答え)」を導き出すプロセスそのものが、脳の神経回路を強く太く育てていくのです。

国語脳は、わが子の命を守る防衛手段

国語脳とは、単に国語のテストで高い点数を取るためのスキルではありません。
物事を論理的に組み立て、状況を正確に客観視し、「その先」にあるリスクや未来を想像して正しい判断を下すための力です。

この力は、学習効率を飛躍的に高めるだけでなく、将来子どもが社会に出たときに悪質なトラブルから身を守り、自立して生きていくための最大の武器になります。

今日からの日常会話の中に、少しだけ「その先は?」という問いを混ぜてみませんか。

※国語脳を正しく働かせるためには、学びの土台となる脳細胞を整える「生化学(分子栄養学)の視点」も不可欠です。
ㅤㅤ

こちらで紹介しきれない詳細を、著書『子どもの“わからない”を“わかる!”に変える「国語脳」の作り方』にまとめています。ぜひご一読ください。
本記事は、子どもの発達デザイン研究所の5,500件以上の対応実績をもとにまとめています。
「国語脳」は、生化学と教育を融合した、代表・倉澤けい提唱の教育理論です。

ㅤㅤ
倉澤けい提唱「国語脳」について

関連記事